【コラム】人に歴史あり、メジャー・ヘイデン氏アクセスしたユーザーのIPアドレスを表示するだけの小さなサイト「icanhazip.com」が毎日数百億リクエストされるようになるまでアーカイブ最終更新 2024/03/28 12:071.◆GacHaPR1UsFdSM5https://gigazine.net/news/20240328-icanhazip-ip-adress/2009年に誕生した「 icanhazip.com」は、自分のグローバルIPアドレスが表示されるだけのサービスです。「icanhazip」には広告やトラッカーなどが含まれないことから、世界中のネットワークオペレーターから有用だと認められており、「icanhazip.com」には毎日数百億ものリクエストが送信されています。サービス作成者の メジャー・ヘイデン氏がこのような事態になった経緯と対応を解説しています。2024/03/28 12:01:177すべて|最新の50件2.◆GacHaPR1UsFdSM5>>1ヘイデン氏が「icanhazip」の構想を思いついたのは2009年夏のこと。当時ヘイデン氏は、クラウドコンピューティング企業の Rackspace TechnologyがホスティングサービスのSlicehostを買収したことで、顧客への対応とクラウドインフラの展開に追われていました。顧客への対応に追われる中でヘイデン氏らには、数多くのバックエンドインフラの公開IPアドレスを素早くチェックするためのサービスが必要になりました。icanhazip.comが誕生したのはこうした経緯です。2024/03/28 12:02:243.◆GacHaPR1UsFdSM5>>2icanhazip.comは当初、基本的にチームの内部ツールとしてスタートしましたが、2011年3月に海外メディアのLifehackerが icanhazip.comを紹介したことで状況が一変します。Lifehackerに取り上げられると、icanhazip.comへのトラフィックが一気に増加し、ヘイデン氏のSlicehostインスタンスにはアクセスが殺到しました。その結果、ヘイデン氏は「icanhazip.comの Apache HTTP Serverと Pythonのセットアップが長期的な負荷に耐えられないことに気がつきました」と述べています。2024/03/28 12:03:204.◆GacHaPR1UsFdSM5>>3この時点で関係者以外アクセル禁止にしてれば、この後に起こるようなことはなかったと思う2024/03/28 12:03:565.◆GacHaPR1UsFdSM5>>3すぐにヘイデン氏はSlicehostとの契約を解除し、 nginxにセットアップしました。また、同時にPythonスクリプトを削除して、nginxが単独でリクエストに応えられるような設定を導入しました。ヘイデン氏は当時を振り返って、「nginxをセットアップすることで、クラウドインスタンスへの負荷はすぐに軽くなり、高負荷の問題は一時的に解決するだろうと思いました」と述べています。2024/03/28 12:04:286.◆GacHaPR1UsFdSM5>>52015年になると、icanhazip.comへのトラフィックは1日当たり1億件を超えるようになりました。その結果、再び負荷に耐えきれなくなる事態が発生。そこで、ドイツの大手クラウドサービス「 Hetzner」にサーバーを移転しました。しかしヘイデン氏は「Hetznerのサーバー使用料は決して高価なものではありませんでしたが、それでも私はサイトを維持するために月に200ドル(約3万円)を支払っていました。一方でicanhazip.comは収益化していなかったため、維持費がかさんでいました」と振り返っています。2024/03/28 12:04:527.◆GacHaPR1UsFdSM5>>6後は記事を読んで欲しいけど、このあとアクセス数は10億を超え、さらに中国産マルウェアの踏み台確認に利用されている、と州最高情報セキュリティ機関から訴追を匂わされ、散々な目に遭います、かわいそう2024/03/28 12:07:20
2009年に誕生した「 icanhazip.com」は、自分のグローバルIPアドレスが表示されるだけのサービスです。「icanhazip」には広告やトラッカーなどが含まれないことから、世界中のネットワークオペレーターから有用だと認められており、「icanhazip.com」には毎日数百億ものリクエストが送信されています。サービス作成者の メジャー・ヘイデン氏がこのような事態になった経緯と対応を解説しています。
ヘイデン氏が「icanhazip」の構想を思いついたのは2009年夏のこと。当時ヘイデン氏は、クラウドコンピューティング企業の Rackspace TechnologyがホスティングサービスのSlicehostを買収したことで、顧客への対応とクラウドインフラの展開に追われていました。顧客への対応に追われる中でヘイデン氏らには、数多くのバックエンドインフラの公開IPアドレスを素早くチェックするためのサービスが必要になりました。icanhazip.comが誕生したのはこうした経緯です。
icanhazip.comは当初、基本的にチームの内部ツールとしてスタートしましたが、2011年3月に海外メディアのLifehackerが icanhazip.comを紹介したことで状況が一変します。
Lifehackerに取り上げられると、icanhazip.comへのトラフィックが一気に増加し、ヘイデン氏のSlicehostインスタンスにはアクセスが殺到しました。その結果、ヘイデン氏は「icanhazip.comの Apache HTTP Serverと Pythonのセットアップが長期的な負荷に耐えられないことに気がつきました」と述べています。
この時点で関係者以外アクセル禁止にしてれば、この後に起こるようなことはなかったと思う
すぐにヘイデン氏はSlicehostとの契約を解除し、 nginxにセットアップしました。また、同時にPythonスクリプトを削除して、nginxが単独でリクエストに応えられるような設定を導入しました。ヘイデン氏は当時を振り返って、「nginxをセットアップすることで、クラウドインスタンスへの負荷はすぐに軽くなり、高負荷の問題は一時的に解決するだろうと思いました」と述べています。
2015年になると、icanhazip.comへのトラフィックは1日当たり1億件を超えるようになりました。その結果、再び負荷に耐えきれなくなる事態が発生。そこで、ドイツの大手クラウドサービス「 Hetzner」にサーバーを移転しました。しかしヘイデン氏は「Hetznerのサーバー使用料は決して高価なものではありませんでしたが、それでも私はサイトを維持するために月に200ドル(約3万円)を支払っていました。一方でicanhazip.comは収益化していなかったため、維持費がかさんでいました」と振り返っています。
後は記事を読んで欲しいけど、このあとアクセス数は10億を超え、さらに中国産マルウェアの踏み台確認に利用されている、と州最高情報セキュリティ機関から訴追を匂わされ、散々な目に遭います、かわいそう