【HPV感染による咽喉がん】 若い世代に増加、声を失う人も・・・日本人の約5%が、咽頭(喉)からHPVが検出されたとの報告もアーカイブ最終更新 2023/08/13 07:011.影のたけし軍団 ★???8月1日、中野区が都内自治体では初めて、小学6年〜高校1年相当の男子に対し、HPVワクチンの接種を無償化した。HPVとは「ヒトパピローマウイルス」の略称で、子宮頸がんの原因として知られている。そのため同年代女子への接種は、すでに国が定期化(無償化)している。なぜ子宮頸がんワクチンを男子に?と思われるだろう。そこには、「HPVによる咽頭がんの増加」という深刻な事情がある。HPVの「パピローマ」とは乳頭腫の意味で、つまりはイボを作るウイルスである。人体に感染するHPVにもいろいろあって、大まかに以下の3つが身近だ。●手のひらや足の裏などにいぼ(尋常性疣贅<ゆうぜい>)を作るタイプ●顔などに平らなイボ(扁平疣贅)を作るタイプ●子宮頸がんや中咽頭がんの原因となるタイプ(HPV16型・18型)手足のイボなどは、経験のある人も多いだろう。あれもHPVの仕業ということだ。ナビタスクリニックの皮膚科でも、皮膚を削って液体窒素で焼く治療を行っている。顔などの扁平疣贅は、治療しなくても自然に治ることも多い。当然ながら、がんはやっかいだ。大事なのは、HPVが子宮頸がん以外にも、陰茎がん、肛門がん、そして中咽頭がんなど、男女を問わないがんの原因になることだ。中咽頭とは、喉の奥から扁桃、舌の付け根のあたりまでを指す。中咽頭がんは、かつては50歳以上の男性に多く、長年にわたる喫煙やアルコール摂取が原因とされてきた。そのため喫煙人口の減少に伴い患者数も減るかと思われていたが、期待に反して近年、増えつづけている。しかも、比較的若い世代にも増えていることで、大きな問題となっている。最近では日本人の約5%が、咽頭(喉)からHPVが検出されたとの報告もあるという。そもそもHPVは性交渉経験のある男性の90%以上、女性の80%以上が生涯に一度は感染するとされる、ごく身近なウイルスなのだ(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。アメリカのHPV関連がん疾患統計(1999~2015年)でも、2010年頃に子宮頸がんを抜いて中咽頭がんが多くなった。日本でもHPV関連の中咽頭がんが増加を続けていることから、将来的にはアメリカ同様の状況となると予想される。HPV感染への医学的な対抗手段が、ワクチン接種だ。
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そのため同年代女子への接種は、すでに国が定期化(無償化)している。
なぜ子宮頸がんワクチンを男子に?と思われるだろう。そこには、「HPVによる咽頭がんの増加」という深刻な事情がある。
HPVの「パピローマ」とは乳頭腫の意味で、つまりはイボを作るウイルスである。人体に感染するHPVにもいろいろあって、大まかに以下の3つが身近だ。
●手のひらや足の裏などにいぼ(尋常性疣贅<ゆうぜい>)を作るタイプ
●顔などに平らなイボ(扁平疣贅)を作るタイプ
●子宮頸がんや中咽頭がんの原因となるタイプ(HPV16型・18型)
手足のイボなどは、経験のある人も多いだろう。あれもHPVの仕業ということだ。ナビタスクリニックの皮膚科でも、皮膚を削って液体窒素で焼く治療を行っている。
顔などの扁平疣贅は、治療しなくても自然に治ることも多い。当然ながら、がんはやっかいだ。
大事なのは、HPVが子宮頸がん以外にも、陰茎がん、肛門がん、そして中咽頭がんなど、男女を問わないがんの原因になることだ。中咽頭とは、喉の奥から扁桃、舌の付け根のあたりまでを指す。
中咽頭がんは、かつては50歳以上の男性に多く、長年にわたる喫煙やアルコール摂取が原因とされてきた。そのため喫煙人口の減少に伴い患者数も減るかと思われていたが、期待に反して近年、増えつづけている。
しかも、比較的若い世代にも増えていることで、大きな問題となっている。最近では日本人の約5%が、咽頭(喉)からHPVが検出されたとの報告もあるという。
そもそもHPVは性交渉経験のある男性の90%以上、女性の80%以上が生涯に一度は感染するとされる、ごく身近なウイルスなのだ(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。
アメリカのHPV関連がん疾患統計(1999~2015年)でも、2010年頃に子宮頸がんを抜いて中咽頭がんが多くなった。
日本でもHPV関連の中咽頭がんが増加を続けていることから、将来的にはアメリカ同様の状況となると予想される。HPV感染への医学的な対抗手段が、ワクチン接種だ。