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日経平均株価と東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は直近高値から一時20％超下落、「弱気相場入り」水準を割り込んだ。
株安でリスク回避の動きから円が買われ、債券相場も急上昇（金利は低下）している。
この日は金融株のほか、半導体などのテクノロジー株や輸出関連が軒並み急落。内外需ともに全面安となり、指数の下げが大きくなっている。
ＴＯＰＩＸ、日経平均のいずれも新型コロナウイルス禍の2020年３月13日以来の日中下落率。
ピクテ・ジャパンの田中純平ストラテジストは、日本株はドル・円の影響を強く受けるため、米景気懸念が米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げペースの加速を促し、円高・ドル安が加速するという「悪循環に陥っている」と指摘。
ドル・円の底打ちが確認できるまで、日本株を積極的に買う動きは控えられるとみている。
東京外国為替市場の円相場は対ドルで２％を超す上昇で、１月以来の142円台まで上昇した。
米国の株価指数先物や日本株の大幅下落を受けて、投資家心理の悪化によるリスク回避の動きが円買い圧力を強めている。
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、景気懸念から米長期金利の低下余地がある上、株価が悪材料に反応してリスク回避の円買いが出やすくなっていると指摘した。
町田氏は、ドル・円相場とドル金利の相関に基づくフェアバリューは142円付近とだとし、「相関以上に円がアウトパフォームする展開もあり得る」と予測。現時点での円上昇は「行き過ぎではない」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-05/SHPYXTT1UM0W00