【野球・人工知能(AI)が駆動する変動価格制】10万円の観客席も チケット代は「運次第」 ソフトバンク ファンの苦悩アーカイブ最終更新 2024/10/03 18:391.影のたけし軍団 ★???「正直、私たちガチファン(真剣なファン)はチケット代が高くても安くても応援に行きます」。プロ野球のリーグ優勝争いが大詰めを迎えた9月中旬、福岡市に住む30代の青島啓子さん(仮名)は、みずほペイペイドームのバックネット裏でメガホンを握りしめていた。首位・福岡ソフトバンクホークスと、2位・北海道日本ハムファイターズとの直接対決とあって、観戦に駆けつけたのだ。青島さんが最近気になっているのは、人気の対戦ほどチケット代が予想できなくなっていること。友人と連れだって観戦するために、同じカードのチケットを買っても購入のタイミングが少し違うだけで、6000円だった席が8000円に上がってしまうことがある。優勝争いが関係する試合は、価格の変動が大きくなるようだ。9月下旬の試合で1万5000円だった席が、優勝が決まった後の10月上旬には4000円台に。2万3000円超だった席も、1万円程度の値付けになっていた。優勝決定が間近だった9月21日の試合は、グラウンド近くの席が10万円に迫る価格に高騰した。なぜ、これほど大きく値段が変わるのか。ホークスのファンクラブ歴5年という青島さんを戸惑わせているものの正体は、人工知能(AI)が駆動する「ダイナミックプライシング」(変動価格制)。ソフトバンクホークスが導入して5年目になる。ダイナミックプライシングは、需要と供給の変化に応じて値段を上げ下げする仕組みで、かねて宿泊や航空業界で広く活用されてきた。例えば、ゴールデンウイークやお盆などの繁忙期は価格が上昇し、ピークを過ぎれば下落することになる。近年は、AIなどデジタル技術の発達で複雑かつ精密な価格パターンを作れるようになり、スポーツ観戦やコンサート、テーマパークの入場料に加え、コインランドリーなど日常的な場面でも使われるようになってきた。青島さんはタイミングをつかんで、できるだけ安いチケットを買おうと試行錯誤しているが、いつなら良いのか予想できず、「運次第」とこぼす。それもそのはず、AIはみずほペイペイドームの約4万席について1席ごとに異なる価格を設定している。今季72試合で、チケット販売は60日間だから、組み合わせは実に1億7000万通りを超える。しかも、価格は1日96回、つまり15分ごとに変動する。人知を超えたところで価格が設定されているのだ。青島さんがバックネット裏で観戦した試合は、0―3でソフトバンクの負け。それでもリーグ優勝に向けて応援で盛り上げようと、急いで週末にある試合の立ち見エリア券を5000円超で入手した。安い日だと1000円台の席もある球場だが、価格はもう二の次だ。「変動のおかげでお得に買える日もあると聞くけど、ファンがチケットをほしがる瞬間には、もう値段が上がっているんです」1990年代には市場規模がほぼ同等だった日米のプロ野球。その後、米メジャーリーグはショービジネスとしての魅力と収益力を高め、今や日米の格差は8倍以上になった。ダイナミックプライシングの導入は、メジャーに近づこうとする試みでもある。ファンからは「ふらっと『球場に行こうか』という牧歌的な時代は終わった」という声が漏れるが、ダイナミックプライシングを動かしているのは、日進月歩で技術進化を遂げるAIだ。人々の「球場で観戦したい」という気持ちをつかみ、先回りして価格を上下させる仕組みは、どんなふうに構築されているのだろうか。https://mainichi.jp/articles/20240930/k00/00m/020/010000c
【新NISA】「毎月3万円を預金した人」VS「新NISAで積立投資した人」、20年後の資産差はどれくらい?シミュレーションで比較・・新NISA、年5%で1217万円(運用益497万円)、銀行預金、年0.3%で742万円前後ニュース速報+497595.72026/06/14 17:07:54
プロ野球のリーグ優勝争いが大詰めを迎えた9月中旬、福岡市に住む30代の青島啓子さん(仮名)は、みずほペイペイドームのバックネット裏でメガホンを握りしめていた。
首位・福岡ソフトバンクホークスと、2位・北海道日本ハムファイターズとの直接対決とあって、観戦に駆けつけたのだ。
青島さんが最近気になっているのは、人気の対戦ほどチケット代が予想できなくなっていること。
友人と連れだって観戦するために、同じカードのチケットを買っても購入のタイミングが少し違うだけで、6000円だった席が8000円に上がってしまうことがある。
優勝争いが関係する試合は、価格の変動が大きくなるようだ。9月下旬の試合で1万5000円だった席が、優勝が決まった後の10月上旬には4000円台に。
2万3000円超だった席も、1万円程度の値付けになっていた。
優勝決定が間近だった9月21日の試合は、グラウンド近くの席が10万円に迫る価格に高騰した。
なぜ、これほど大きく値段が変わるのか。ホークスのファンクラブ歴5年という青島さんを戸惑わせているものの正体は、人工知能(AI)が駆動する「ダイナミックプライシング」(変動価格制)。ソフトバンクホークスが導入して5年目になる。
ダイナミックプライシングは、需要と供給の変化に応じて値段を上げ下げする仕組みで、かねて宿泊や航空業界で広く活用されてきた。
例えば、ゴールデンウイークやお盆などの繁忙期は価格が上昇し、ピークを過ぎれば下落することになる。
近年は、AIなどデジタル技術の発達で複雑かつ精密な価格パターンを作れるようになり、スポーツ観戦やコンサート、テーマパークの入場料に加え、コインランドリーなど日常的な場面でも使われるようになってきた。
青島さんはタイミングをつかんで、できるだけ安いチケットを買おうと試行錯誤しているが、いつなら良いのか予想できず、「運次第」とこぼす。
それもそのはず、AIはみずほペイペイドームの約4万席について1席ごとに異なる価格を設定している。
今季72試合で、チケット販売は60日間だから、組み合わせは実に1億7000万通りを超える。
しかも、価格は1日96回、つまり15分ごとに変動する。人知を超えたところで価格が設定されているのだ。
青島さんがバックネット裏で観戦した試合は、0―3でソフトバンクの負け。それでもリーグ優勝に向けて応援で盛り上げようと、急いで週末にある試合の立ち見エリア券を5000円超で入手した。
安い日だと1000円台の席もある球場だが、価格はもう二の次だ。「変動のおかげでお得に買える日もあると聞くけど、ファンがチケットをほしがる瞬間には、もう値段が上がっているんです」
1990年代には市場規模がほぼ同等だった日米のプロ野球。その後、米メジャーリーグはショービジネスとしての魅力と収益力を高め、今や日米の格差は8倍以上になった。
ダイナミックプライシングの導入は、メジャーに近づこうとする試みでもある。
ファンからは「ふらっと『球場に行こうか』という牧歌的な時代は終わった」という声が漏れるが、ダイナミックプライシングを動かしているのは、日進月歩で技術進化を遂げるAIだ。
人々の「球場で観戦したい」という気持ちをつかみ、先回りして価格を上下させる仕組みは、どんなふうに構築されているのだろうか。
https://mainichi.jp/articles/20240930/k00/00m/020/010000c