【堀江貴文も接種】子宮頸がんは20~30代の若さで命を落とす可能性が高い「マザーキラー」・・・堀江氏 「この病気をHPVワクチンで相当数防げる、ということを多くの人に知ってほしい」アーカイブ最終更新 2024/12/11 15:221.影のたけし軍団 ★???堀江貴文も接種した、子宮頸がん予防のHPVワクチンが男性にも重要な理由カラダは究極の資本であり、投資先である。そう断言する堀江貴文氏が、最先端の医療と美容情報を惜しげもなく伝授する本連載。第37回は、「マザーキラー」と呼ばれ年間約3000人が亡くなっている「子宮頸がん」。2024年9月に開催された「YOBO万博」での、産婦人科医の三輪綾子氏と子宮頸がんの“一歩手前”を宣告されたタレント休井美郷氏との鼎談を誌上公開する。堀江貴文(以下堀江) 産婦人科専門医の三輪綾子先生に子宮頸がんとワクチンについて、タレントの休井美郷さんには実体験をお話しいただきます。毎年1万人の女性が罹患、約3000人が亡くなっている子宮頸がんは膣の奥、子宮の入り口にできるがんで、原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染。何年もかけて「軽度異形成」という、細胞が異常な形になる“前がん状態”になり、「中等度異形成」「高度異形成」へと進行します。休井さんの病気がわかったきっかけは?休井美郷(以下休井) 不正出血や口内炎が多数できたりと体調不良が続いていた時に、たまたま人間ドックを受ける機会が重なって。婦人科の受診もでき「高度異形成」と診断されました。三輪綾子(以下三輪) 子宮頸がんの手前でよかったですね。「異形成」には三段階あって、進行すると膣表面の基底膜が破られて、その下にある血管やリンパ管に異常細胞が入りこみます。すると転移の可能性が出てくるので、子宮全摘しようか、という話にもなります。高度異形成からがんに進行するのは5割程度です。休井さんの治療はレーザー円錐切除術でしたか。休井 そうです。三輪 日本では、軽度異形成~中等度異形成は自然と治る可能性があるので、経過観察になります。診察の間隔は感染したHPVの種類によって3~6ヵ月くらい。悪性度の低いウイルスだと1年間隔になることも。高度異形成になると、3ヵ月以内に手術となります。レーザーの場合は異形成部を円錐形に切除して取り除きます。休井 異形成が軽度、中等度だとどのくらい治るんですか?三輪 軽度で9割、中等度で4~6割くらいはよくなります。ただ病変自体がなくなっても、ウイルスが完全にいなくなっているかどうかはわかりません。異形成は出てないけど感染は持続している状態もあるので。休井 なるほど。堀江 HPVウイルスの発見は1984年ごろ。ワクチンができるまでは早かったですね。三輪 2006年にできて、日本では2009年に承認されました。堀江 コロナのパンデミックで知られましたが、ワクチンはウイルスの「型」に対応します。今日本で接種できるのは2価、4価、9価の3種類で、優れているのは9価ですが、効果はどのくらいなんですか?三輪 9価ワクチンは9種類のウイルスの感染を防ぎます。HPVのなかでも子宮頸がんになるリスクが高いとされる7種類に対応。他の2種類はローリスクですが、性感染症の尖圭コンジローマの原因になります。堀江 9価ワクチンで子宮頸がんと尖圭コンジローマを防げるんですね。性器の周辺にイボのようなぶつぶつができるウイルス性の性感染症ですよね。三輪 はい。どちらもHPVウイルスの感染が原因なので、理に適ったワクチンです。100~200種類あるHPVウイルスのうち、ハイリスクの7種類を抑えれば感染が88%減るとされています。残りの12%はワクチンでは防げませんが、そこをフォローするのが子宮頸がんの検査。リスクの9割以上を減らせます。堀江 9価ワクチンは2013年ごろに接種が開始されたものの、副反応の問題で2ヵ月程度で厚労省の推奨が止められました。三輪 推奨再開は2022年。その間8年ほどは自治体から接種通知も出さなかったので、接種率は0.6%まで低下。17〜27歳くらいの女性のほとんどが接種できていません。堀江 今は小学校6年~高校1年までの女子を対象に公費で定期接種が行われていますね。三輪 HPVワクチンの接種効果は10~15年継続します。性的にアクティブになる前の9~12歳で接種をして、感染リスクの高い時期に身体を守るというスキームになっています。堀江 子宮頸がんは20~30代の若さで命を落とす可能性が高いため「マザーキラー」と呼ばれます。幼い子供を抱えたお母さんや働き盛りの女性が亡くなるのは、ショックも社会的損失も大きい。この病気をワクチンで相当数防げる、ということを多くの人に知ってほしいです。
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カラダは究極の資本であり、投資先である。そう断言する堀江貴文氏が、最先端の医療と美容情報を惜しげもなく伝授する本連載。
第37回は、「マザーキラー」と呼ばれ年間約3000人が亡くなっている「子宮頸がん」。
2024年9月に開催された「YOBO万博」での、産婦人科医の三輪綾子氏と子宮頸がんの“一歩手前”を宣告されたタレント休井美郷氏との鼎談を誌上公開する。
堀江貴文(以下堀江) 産婦人科専門医の三輪綾子先生に子宮頸がんとワクチンについて、タレントの休井美郷さんには実体験をお話しいただきます。
毎年1万人の女性が罹患、約3000人が亡くなっている子宮頸がんは膣の奥、子宮の入り口にできるがんで、原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染。
何年もかけて「軽度異形成」という、細胞が異常な形になる“前がん状態”になり、「中等度異形成」「高度異形成」へと進行します。休井さんの病気がわかったきっかけは?
休井美郷(以下休井) 不正出血や口内炎が多数できたりと体調不良が続いていた時に、たまたま人間ドックを受ける機会が重なって。婦人科の受診もでき「高度異形成」と診断されました。
三輪綾子(以下三輪) 子宮頸がんの手前でよかったですね。「異形成」には三段階あって、進行すると膣表面の基底膜が破られて、その下にある血管やリンパ管に異常細胞が入りこみます。すると転移の可能性が出てくるので、子宮全摘しようか、という話にもなります。高度異形成からがんに進行するのは5割程度です。休井さんの治療はレーザー円錐切除術でしたか。
休井 そうです。
三輪 日本では、軽度異形成~中等度異形成は自然と治る可能性があるので、経過観察になります。診察の間隔は感染したHPVの種類によって3~6ヵ月くらい。悪性度の低いウイルスだと1年間隔になることも。高度異形成になると、3ヵ月以内に手術となります。レーザーの場合は異形成部を円錐形に切除して取り除きます。
休井 異形成が軽度、中等度だとどのくらい治るんですか?
三輪 軽度で9割、中等度で4~6割くらいはよくなります。ただ病変自体がなくなっても、ウイルスが完全にいなくなっているかどうかはわかりません。異形成は出てないけど感染は持続している状態もあるので。
休井 なるほど。
堀江 HPVウイルスの発見は1984年ごろ。ワクチンができるまでは早かったですね。
三輪 2006年にできて、日本では2009年に承認されました。
堀江 コロナのパンデミックで知られましたが、ワクチンはウイルスの「型」に対応します。今日本で接種できるのは2価、4価、9価の3種類で、優れているのは9価ですが、効果はどのくらいなんですか?
三輪 9価ワクチンは9種類のウイルスの感染を防ぎます。HPVのなかでも子宮頸がんになるリスクが高いとされる7種類に対応。他の2種類はローリスクですが、性感染症の尖圭コンジローマの原因になります。
堀江 9価ワクチンで子宮頸がんと尖圭コンジローマを防げるんですね。性器の周辺にイボのようなぶつぶつができるウイルス性の性感染症ですよね。
三輪 はい。どちらもHPVウイルスの感染が原因なので、理に適ったワクチンです。100~200種類あるHPVウイルスのうち、ハイリスクの7種類を抑えれば感染が88%減るとされています。残りの12%はワクチンでは防げませんが、そこをフォローするのが子宮頸がんの検査。リスクの9割以上を減らせます。
堀江 9価ワクチンは2013年ごろに接種が開始されたものの、副反応の問題で2ヵ月程度で厚労省の推奨が止められました。
三輪 推奨再開は2022年。その間8年ほどは自治体から接種通知も出さなかったので、接種率は0.6%まで低下。17〜27歳くらいの女性のほとんどが接種できていません。
堀江 今は小学校6年~高校1年までの女子を対象に公費で定期接種が行われていますね。
三輪 HPVワクチンの接種効果は10~15年継続します。性的にアクティブになる前の9~12歳で接種をして、感染リスクの高い時期に身体を守るというスキームになっています。
堀江 子宮頸がんは20~30代の若さで命を落とす可能性が高いため「マザーキラー」と呼ばれます。幼い子供を抱えたお母さんや働き盛りの女性が亡くなるのは、ショックも社会的損失も大きい。この病気をワクチンで相当数防げる、ということを多くの人に知ってほしいです。