【ヒトパピローマウイルスと咽頭がん】とんねるずの石橋貴明さん「咽頭がん」併発を公表・・・ 内科医 「男性にもHPVワクチン接種を」アーカイブ最終更新 2025/04/23 15:411.影のたけし軍団 ★???ハラスメント報道で揺れるとんねるずの石橋貴明さん(63)が、食道がんに加え、「咽頭がん」にも罹患していたことが発表されました。ヒトパピローマウイルスと咽頭がん注目したいのは、咽頭がんは喫煙・飲酒の影響が大きい一方で、特に中咽頭がんの一部には「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルス感染が原因となっているケースが増加している点です。この傾向は、西欧諸国を中心に、若い人たちの非喫煙者の間で特に顕著で、近年では、日本を含むアジア諸国の一部でも同様の変化が見られるようになっています(※石橋さんがHPVによる咽頭がんであるということではありません)。HPVは一般的なウイルスで、これまでに100種類以上が確認されています。多くの人が一生のうちに一度は感染しますが、自然に免疫によって排除されます。しかし、HPVのうち16型や18型といったハイリスク型のウイルスは長期間体内に残り、やがて前がん性の細胞変化を引き起こすことがあります。意しなければならないのは、HPVは皮膚や粘膜の接触によって感染するウイルスであることです。感染経路の中では性行為が重要で、腟性交、肛門性交、オーラルセックスなどを通じてうつりますし、性器や口まわりなどの皮膚が触れ合うだけでも感染することがあります。出産時に母親から赤ちゃんに感染することも報告されています。これまでHPVは子宮頸がんの原因として知られてきましたが、HPV陽性の中咽頭がんは男性に多く発症します。研究論文によると、女性よりも男性のほうが最大で5倍近く多いと報告されています。この男女差は生物学的要因に加え、性的接触の傾向など行動的要因によって生じているようです。HPV感染が問題になるのは、女性だけではないのです。このHPVへの感染を防ぐのが、HPVワクチンです。HPVワクチンが登場した当初は、子宮頸がんの予防を目的に若年女性に接種が推奨されていましたが、現在では尖圭コンジローマや中咽頭がんを含む、複数のHPV関連疾患に対する予防効果が確認されています。2011年には、アメリカ疾病予防管理センターが男子へのHPVワクチン接種も推奨対象に加えました。中咽頭がんは発症までに長い年月がかかるため、HPVワクチンによる発がん予防効果の全貌はまだ明らかではありません。しかし、すでに接種した男性では口腔内HPV感染の大幅な減少が観察されており、将来的に中咽頭がんの罹患率も下がると期待されています。また、オーストラリアやイギリスなど、男女を問わずHPVワクチン接種を推奨している国では、HPV関連疾患の発症率が顕著に減少しています。オーストラリアでは今後10年以内に子宮頸がんは「公衆衛生上の問題として排除できる」とまで予測されていますし、中咽頭がんも、そのあとを追って大幅に減らせる可能性があると考えられています。日本の最近の調査によると、2008年度生まれの女子におけるHPVワクチン接種率は約6割で、まだ改善の余地がある状況です。さらに深刻なのは、HPV陽性の中咽頭がんの大多数が男性に発症しているにもかかわらず、男子への接種を促す公的メッセージがまだ不十分という現状です。現在、男子へのHPVワクチン接種に対する助成制度が一部の自治体で導入され始めましたが、全国的な定期接種制度は未整備です。今後、国レベルでの制度整備が期待されます。咽頭がんは、生活習慣、感染症といったさまざまな原因で形作られる病ですが、ある程度の予防策もあります。不必要な喫煙や飲酒といった生活要因を見直すことはもちろん、咽頭がんで生じるHPVというウイルス性要因に対しては、ワクチンによる予防という選択肢もあります。HPVはもはや女性だけの問題ではなく、性別や世代、そして体の部位を超えて、がんのリスクを高めるウイルスです。このウイルスへの感染を防ぐHPVワクチンは、HPV関連がんの90%以上を予防できるとされており、数少ない「がんを予防できるワクチン」の1つです。社会全体が、ジェンダーにとらわれないHPVワクチンの導入と、がんの早期発見の推進に真摯に取り組むことで、治療から予防へと流れを変えることができます。特に咽頭がんに関しては命だけでなく、声や嚥下、そしてその人の未来を守ることにつながることを知ってほしいと思います。
【日本人を分断せよ】中国の対日プロパガンダ、人民解放軍・政治工作ドクトリンの全貌・・・SNSやメディア、世論を通じて社会の対立をあおり、人々の不信感を増幅させるニュース速報+1951206.62026/06/19 12:46:17
ヒトパピローマウイルスと咽頭がん
注目したいのは、咽頭がんは喫煙・飲酒の影響が大きい一方で、特に中咽頭がんの一部には「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルス感染が原因となっているケースが増加している点です。
この傾向は、西欧諸国を中心に、若い人たちの非喫煙者の間で特に顕著で、近年では、日本を含むアジア諸国の一部でも同様の変化が見られるようになっています(※石橋さんがHPVによる咽頭がんであるということではありません)。
HPVは一般的なウイルスで、これまでに100種類以上が確認されています。多くの人が一生のうちに一度は感染しますが、自然に免疫によって排除されます。
しかし、HPVのうち16型や18型といったハイリスク型のウイルスは長期間体内に残り、やがて前がん性の細胞変化を引き起こすことがあります。
意しなければならないのは、HPVは皮膚や粘膜の接触によって感染するウイルスであることです。
感染経路の中では性行為が重要で、腟性交、肛門性交、オーラルセックスなどを通じてうつりますし、性器や口まわりなどの皮膚が触れ合うだけでも感染することがあります。
出産時に母親から赤ちゃんに感染することも報告されています。
これまでHPVは子宮頸がんの原因として知られてきましたが、HPV陽性の中咽頭がんは男性に多く発症します。研究論文によると、女性よりも男性のほうが最大で5倍近く多いと報告されています。
この男女差は生物学的要因に加え、性的接触の傾向など行動的要因によって生じているようです。HPV感染が問題になるのは、女性だけではないのです。
このHPVへの感染を防ぐのが、HPVワクチンです。
HPVワクチンが登場した当初は、子宮頸がんの予防を目的に若年女性に接種が推奨されていましたが、現在では尖圭コンジローマや中咽頭がんを含む、複数のHPV関連疾患に対する予防効果が確認されています。
2011年には、アメリカ疾病予防管理センターが男子へのHPVワクチン接種も推奨対象に加えました。
中咽頭がんは発症までに長い年月がかかるため、HPVワクチンによる発がん予防効果の全貌はまだ明らかではありません。しかし、すでに接種した男性では口腔内HPV感染の大幅な減少が観察されており、将来的に中咽頭がんの罹患率も下がると期待されています。
また、オーストラリアやイギリスなど、男女を問わずHPVワクチン接種を推奨している国では、HPV関連疾患の発症率が顕著に減少しています。
オーストラリアでは今後10年以内に子宮頸がんは「公衆衛生上の問題として排除できる」とまで予測されていますし、中咽頭がんも、そのあとを追って大幅に減らせる可能性があると考えられています。
日本の最近の調査によると、2008年度生まれの女子におけるHPVワクチン接種率は約6割で、まだ改善の余地がある状況です。
さらに深刻なのは、HPV陽性の中咽頭がんの大多数が男性に発症しているにもかかわらず、男子への接種を促す公的メッセージがまだ不十分という現状です。
現在、男子へのHPVワクチン接種に対する助成制度が一部の自治体で導入され始めましたが、全国的な定期接種制度は未整備です。今後、国レベルでの制度整備が期待されます。
咽頭がんは、生活習慣、感染症といったさまざまな原因で形作られる病ですが、ある程度の予防策もあります。
不必要な喫煙や飲酒といった生活要因を見直すことはもちろん、咽頭がんで生じるHPVというウイルス性要因に対しては、ワクチンによる予防という選択肢もあります。
HPVはもはや女性だけの問題ではなく、性別や世代、そして体の部位を超えて、がんのリスクを高めるウイルスです。
このウイルスへの感染を防ぐHPVワクチンは、HPV関連がんの90%以上を予防できるとされており、数少ない「がんを予防できるワクチン」の1つです。
社会全体が、ジェンダーにとらわれないHPVワクチンの導入と、がんの早期発見の推進に真摯に取り組むことで、治療から予防へと流れを変えることができます。
特に咽頭がんに関しては命だけでなく、声や嚥下、そしてその人の未来を守ることにつながることを知ってほしいと思います。