【週刊新潮】自民党内で、急速に厭戦気分が広がっている・・・政治部デスク 「最近、自民党内で“(石破茂首相は)本当に選挙で勝つ気があるのか”との声が出ています」アーカイブ最終更新 2025/06/06 18:171.影のたけし軍団 ★???開会中の通常国会は残り3週間余り。与野党は7月の参院選に向けて走り出しているものの、政権の存続が危ぶまれる自民党内で、急速に厭戦気分が広がっている。***政治部デスクもけげんな顔。「最近、自民党内で“(石破茂首相は)本当に選挙で勝つ気があるのか”との声が出ています。最たる理由は消費税減税の見送りで、立憲民主党ほか野党にとどまらず、公明党も物価高対策の目玉として主張し、参院自民党でも減税論が強まりつつある。ところが首相は、頑として減税を認めない財政規律派の森山裕幹事長に唯々諾々と従っています」いまや“政権の大黒柱”である森山氏の振り付けに沿ったのか、石破首相は12日の衆院予算委員会で、消費減税を求める共産党議員に社会保障の財源をどうするかも合わせてご議論下さい。消費税の減税だけの話をするのは無責任だ。私どもは選挙のためにこの議論をしているのではない」と色をなして反論した。「改選組の参院議員らは“いまそれを言うか”と鼻白んでいた。消費減税に代わる経済対策があるならともかく、トランプ関税に振り回される官邸は無策。野党が消費減税を選挙戦の争点にするのは必至なのに」年金制度改革関連法案も、自民党に逆風となりそうだ。「厚労省は厚生年金の積立金を基礎年金に活用し、就職氷河期世代以降の基礎年金の水準を底上げしようと考えた。ところが自民党から“厚生年金保険料の流用”と批判されて法案から削除。法案提出は2カ月遅れ、野党は基礎年金の底上げを要求しており、成立はまったく見通せません」自民党には平成19年の参院選で“消えた年金”が争点とされ、惨敗を喫した苦い過去が。首相には選挙の結果次第で退陣圧力が強まるが、それでも危ない橋を渡るのはなぜなのか。「首相は、3年前に制作されたドキュメンタリー映画『石破茂・嫌われた正論 10人の証言』をいたく気に入っていてね。本人が“正しいことは正しい、間違っとることは間違っとると言えんで、なんでまともな日本になるか”と訴える姿が印象的な作品ですが、首相はいまの局面でも“正論”を丁寧に説明すれば国民は分かってくれると信じているようだ」(自民党幹部)派閥の裏金問題が契機の自民党への逆風は収まらず、刷新を期待された石破内閣の支持率は低迷が続く。再び政治部デスクの解説。「かつての参院自民党は、長らく参院幹事長を務めた青木幹雄氏(故人)の下で結束し、政局の節目で存在感を発揮してきました。青木氏の死後は、石井準一参院国対委員長と青木氏の長男・青木一彦官房副長官らが政権を支えています」その二人も首相に忠誠を誓っているわけではなく、思惑は別にあるとされる。閣僚経験者が肩をすくめる。「裏金問題の渦中、茂木敏充前幹事長を毛嫌いする石井、青木、関口(昌一参院議員会長)らが、旧茂木派を離脱した。いずれも“将来は(同じく離脱した)小渕優子元経産相を総理総裁に”との考えで、首相を支えているのは“ポスト石破に茂木が就くよりはマシ”と考えているに過ぎないよ」週刊新潮 2025年5月29日号掲載https://www.dailyshincho.jp/article/2025/05300540/?all=12025/05/30 09:17:0858すべて|最新の50件
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政治部デスクもけげんな顔。
「最近、自民党内で“(石破茂首相は)本当に選挙で勝つ気があるのか”との声が出ています。最たる理由は消費税減税の見送りで、立憲民主党ほか野党にとどまらず、公明党も物価高対策の目玉として主張し、参院自民党でも減税論が強まりつつある。ところが首相は、頑として減税を認めない財政規律派の森山裕幹事長に唯々諾々と従っています」
いまや“政権の大黒柱”である森山氏の振り付けに沿ったのか、石破首相は12日の衆院予算委員会で、消費減税を求める共産党議員に社会保障の財源をどうするかも合わせてご議論下さい。消費税の減税だけの話をするのは無責任だ。私どもは選挙のためにこの議論をしているのではない」と色をなして反論した。
「改選組の参院議員らは“いまそれを言うか”と鼻白んでいた。消費減税に代わる経済対策があるならともかく、トランプ関税に振り回される官邸は無策。野党が消費減税を選挙戦の争点にするのは必至なのに」
年金制度改革関連法案も、自民党に逆風となりそうだ。
「厚労省は厚生年金の積立金を基礎年金に活用し、就職氷河期世代以降の基礎年金の水準を底上げしようと考えた。ところが自民党から“厚生年金保険料の流用”と批判されて法案から削除。法案提出は2カ月遅れ、野党は基礎年金の底上げを要求しており、成立はまったく見通せません」
自民党には平成19年の参院選で“消えた年金”が争点とされ、惨敗を喫した苦い過去が。首相には選挙の結果次第で退陣圧力が強まるが、それでも危ない橋を渡るのはなぜなのか。
「首相は、3年前に制作されたドキュメンタリー映画『石破茂・嫌われた正論 10人の証言』をいたく気に入っていてね。本人が“正しいことは正しい、間違っとることは間違っとると言えんで、なんでまともな日本になるか”と訴える姿が印象的な作品ですが、首相はいまの局面でも“正論”を丁寧に説明すれば国民は分かってくれると信じているようだ」(自民党幹部)
派閥の裏金問題が契機の自民党への逆風は収まらず、刷新を期待された石破内閣の支持率は低迷が続く。
再び政治部デスクの解説。
「かつての参院自民党は、長らく参院幹事長を務めた青木幹雄氏(故人)の下で結束し、政局の節目で存在感を発揮してきました。青木氏の死後は、石井準一参院国対委員長と青木氏の長男・青木一彦官房副長官らが政権を支えています」
その二人も首相に忠誠を誓っているわけではなく、思惑は別にあるとされる。
閣僚経験者が肩をすくめる。
「裏金問題の渦中、茂木敏充前幹事長を毛嫌いする石井、青木、関口(昌一参院議員会長)らが、旧茂木派を離脱した。いずれも“将来は(同じく離脱した)小渕優子元経産相を総理総裁に”との考えで、首相を支えているのは“ポスト石破に茂木が就くよりはマシ”と考えているに過ぎないよ」
週刊新潮 2025年5月29日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/05300540/?all=1