クズの魔法使い最終更新 2024/05/17 03:201.◆vkc4xj2v7kjHB4w昭和にあった話かなりうろ覚えの部分もあるから足して書く忘れたくないから書き残しとく書くの遅いからそこは許して下さい興味あったら読んでみて自分史ではかなり衝撃的な出来事だった2024/02/19 14:36:36186コメント欄へ移動すべて|最新の50件137.本当にあった怖い名無しfWx4v俺たちの立てた作戦はかなり危険なものだったけど、やるしかなかった「ムトウと…アベの力も借りようよ」「そうだな、もう全部話そうぜ」俺たちは四人であつまり、全てをぶちまけた魔法使いが本物であること、ウサギ殺しがニシジマであることを2024/02/28 11:41:19138.本当にあった怖い名無しfWx4v最初、はじめて聞かされた2人は憤慨していたように思うそれはそうだ、大人なら水臭いといった感情だろう2人は俺たちだけのけ者にしやがって、とブチブチ文句を言っていたが魔法使いの環境を考えてのことだと最終的には理解してくれた2024/02/28 11:44:12139.◆vkc4xj2v7kfWx4vトリ忘れ、インフルぼけすまん2024/02/28 11:45:00140.本当にあった怖い名無しNu6pJ見てる2024/02/28 14:27:51141.◆vkc4xj2v7kfWx4vここから、主に頭脳担当のタカハシと意外にもアイデアマンのアベがお互いの意見を出しあい、よりしっかりした計画に磨かれていく冬休みの間に決着させよう俺たちは頷いた2024/02/28 18:54:15142.本当にあった怖い名無し003aA今お前の後ろにいる2024/02/29 19:30:27143.本当にあった怖い名無しHlrNn>>142 あっ…2024/03/01 09:55:35144.本当にあった怖い名無しHlrNn起きろよ2024/03/01 14:25:02145.本当にあった怖い名無しulMbW続き⬇️2024/03/02 18:55:10146.本当にあった怖い名無しulMbWはやく2024/03/02 18:55:33147.◆vkc4xj2v7kocFrS最近話題のニュースを取り入れた作戦が完成し、いよいよ決行することになったムトウ、アベ、俺、タカハシVSニシジマ決戦というわけだ負けるわけには行かない2024/03/03 09:01:06148.◆vkc4xj2v7kocFrS俺たちは作戦が終わるまで会わないあまり一緒にいると万一支障をきたす恐れがあるからだ俺は家に帰りひとり机に向かうと、定規を取り出した手袋を嵌めた手を動かし、コピー用紙に定規を使用したカクついた字でウサギゴロシノニシジマシュウジオレハナンデモシッテルゾショウコハシャシンニオサメタバラサレタクナカッタラ6カノシンヤニジニナカヨシコウエンニコイハナシヲシヨウと書いて表にニシジマシュウジとだけ書いた封筒に入れた高校生の名前は母親からそれとなく聞き出した2024/03/03 09:13:46149.◆vkc4xj2v7kocFrS1月6日、深夜2時ニシジマは来るだろうか?来るだろう、と思っただって誰も知らないはずの自分の秘密を知られてるんだからしかも証拠がある、と…完璧な身代わりを立てた今、ほっとしていたろう時にこれだ絶対来る…6日は明日だ俺は明日の下準備のために母親のところへ行った話をしたあと、人の目に注意しながら誰も見ていない時に封筒をニシジマのポストに入れた封筒から手が離れた瞬間、真剣勝負が始まったんだ2024/03/03 09:19:27150.本当にあった怖い名無しwrsMs日曜だぞ早く書け2024/03/03 11:26:59151.◆vkc4xj2v7kocFrS刻々と約束の時間が迫る…にわかに緊張してきて、手が震えるうまくいく、きっと成功するタカハシはみんなと合流してる頃だよし、ナカヨシ公園にいこう2024/03/03 13:04:30152.本当にあった怖い名無しjCxtU気になる2024/03/06 01:18:23153.本当にあった怖い名無し6cgLl待ってるよ2024/03/06 12:22:37154.◆vkc4xj2v7k9xSG0俺は作戦通り親父から借りたカメラを首にかけ、約束の時間より10分早く公園についた公園中央より左にある滑り台の上に立ち、入り口をじっとみつめる来る血流が冷たくなる…俺は極力回りをみないように深夜の滑り台の上から入り口を見下ろしていた2024/03/06 18:41:21155.◆vkc4xj2v7k9xSG0足音よりも、本人よりも早く、そいつの長く伸びた影を街灯が照らし公園の入り口から侵入したそいつは人目を憚るようにフードを被りさらにマフラーで顔の半分を覆っている待ち合わせの人…俺を探しているのだろう公園の中程まで歩き進め、ようやく滑り台に目をやり…立ち止まった2024/03/06 18:45:03156.◆vkc4xj2v7k9xSG0「なんだ、小学生かよ」威圧するような低い声を放ち、俺を見上げた顔に恐れは微塵もない落ち着き払ったその態度に俺は怒りを感じる「そんなところで遊ぶつもりか?」挑発的な笑いを浮かべ鼻を鳴らした2024/03/06 18:47:34157.◆vkc4xj2v7k9xSG0俺は心臓を吐き出しそうなくらいドキドキさせながら、滑り台を滑り降りた奴はニヤニヤしながら、俺の目の前に立ちふさがった「余裕そうじゃん、ウサギ殺しのお兄さん」俺の言葉に、ニシジマの顔から笑顔が消えたまるで布巾で汚れを拭ったように跡形もなくなった2024/03/06 18:50:24158.◆vkc4xj2v7k9xSG0「ガキ、お前がふざけた手紙を寄越したんだな…1人とはね、度胸だけはあるんだなクソガキ」タカハシと話していた時のような明るさはなく、ひたすら毒気に溢れている「じゃあ否定すんの?証拠がこの中にあるのに」俺のつついたカメラをじっと睨む「ここに来たってことがお前がやったって証拠にもなるんだぞ…」ニシジマは能面のような無表情を浮かべたまま、俺に近づいた2024/03/06 18:56:06159.◆vkc4xj2v7k9xSG0「ここにあるフィルムを明日現像したらお前なんか終わりだぞ!それが嫌なら俺にい、1万寄越せ!」真っ赤になってどもるとニシジマは声を殺すように腹を抱えて笑いだした「まじかよ!まさか…まさか小学生に強請られるとは…笑える、しかも1万とか…」「なんだよ!俺に取っては大金なんだぞ!そんだけあったらゲームソフト買えるし…」2024/03/06 19:13:14160.本当にあった怖い名無しqTUw0お前30の童貞やん2024/03/06 21:04:01161.◆vkc4xj2v7k9xSG0突如にぶい音がして、気がつけば俺は地面に転がされていた「小学生ってやっぱり馬鹿だよなあ?」言うが早いか、鋭い蹴りが腹に入った「たかが1万とはいえ…俺がガキになめられるわけにはいかねぇわ」立ち上る砂煙を吸い込んで咳き込む俺の髪を掴み、持ち上げるもうひとつの手で首から下げていたカメラをグッと引き寄せられた2024/03/06 21:41:49162.◆vkc4xj2v7k9xSG0「こういう時に切り札を持ってくるなよ馬鹿が」笑いながらカメラを首から引き抜き中からフィルムを抜き出そうとしたとき…ヤカンが沸騰したような、とんでもなく甲高い声が公園じゅうに響き渡った「だ、誰か助けてーーー殺されるー!」俺は痛む腹を抱えながらも、滲む涙を拭いもせずにニシジマに笑いかけた「馬鹿はお前だよ」2024/03/06 21:46:34163.本当にあった怖い名無しwVzS9>>160 こいつおじいちゃんだよ童貞だけど2024/03/07 09:41:06164.◆vkc4xj2v7kz0bAY>>163なんの話だ?2024/03/07 10:00:57165.◆vkc4xj2v7kz0bAYムトウとアベはニシジマが固まったまま動けずにいる間にも叫びまくっていた深夜に響く子供の声に何事か、とそこここで扉の開く音がし始める…とやっとニシジマはまずいと気づいたのか走り出したムトウとアベの二人組は「まてー!人殺し!」と叫びながら追いかけると、腹を押さえて砂だらけの俺のところに「あんた、大丈夫?」と声を掛けてくれるおばちゃんも現れた2024/03/07 15:17:19166.本当にあった怖い名無しPFD8W>>163やっぱ童貞か2024/03/07 17:50:39167.◆vkc4xj2v7kz0bAY俺は打ち合わせ通りに泣いて見せた芝居をする必要はなかったぶっちゃけ蹴りがめちゃくちゃ痛かったし、あいつの魚みたいな目が怖かったからだ「俺…今日ニュースで流星群がくるって聞いてて…写真とれるかなってカメラで見上げてたら、あの人がいきなり…」そう、最近ニュースで流星群が、と報道されていて俺たちはそれを利用することにしたのだ2024/03/07 19:25:36168.◆vkc4xj2v7kz0bAY地面に叩きつけられたカメラに手を伸ばそうとしたときタカハシが「警察くるまで触るなよ!」と、大声で言いはなったその言葉に取り上げてあげようとしてくれたおばちゃんもビクッと触るのをやめるそしてたっぷり時間が過ぎたように感じ始めたころ、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた…2024/03/07 19:29:31169.本当にあった怖い名無しFtHRLおじいちゃん続きマダー?2024/03/08 18:00:34170.◆vkc4xj2v7koHWln駆けつけた警察に俺は泣きながら嘘をついた話題の流星群を見ようと1人でいたらお前だったのか、と意味不明なことを言われいきなり蹴られたその場面に気づいたたまたま同じ理由で公園にきていたクラスメイトが叫んで助けてくれたカメラを壊されそうになった等など2024/03/12 09:46:10171.◆vkc4xj2v7koHWln警察はまだ小学四年生を蹴り飛ばした事実を真剣に受けとめたニシジマを追いかけていたムトウとアベが合流し「蹴った奴の家を確認した」と証言し、警察は追いかけたことを注意しつつニシジマの家まで行ったその間、俺は警察に連れられて自宅に帰り、大慌ての両親に心配されまくり、1人で行かせたことを謝られたもちろん、1人で行きたいと言ったのは俺だったから多少の罪悪感で内心すまなく思ってはいた2024/03/12 09:52:38172.◆vkc4xj2v7koHWln取り調べは続いていたようだが、俺は小学生だからそのあとは写真だけ撮られた腹蹴りは思いの外強い力だったから、しっかりと痣が残っているその跡をいろんな角度で何枚も撮られ、父親のカメラは証拠品として預かられた指紋を取るらしい俺は次の日警察署に行き、両親とともに指紋を取られた2024/03/12 09:56:45173.GPT3.58yVTh昔々、魔法の国に住む若者ユウトは、他の魔法使いたちと異なり、魔法の才能に恵まれず「クズの魔法使い」と呼ばれていました。友達の誘いで大会に参加することになり、彼の練習は挫折ばかり。周りの冷ややかな視線の中、友達の励ましに支えられ、ユウトは独自のアプローチで魔法をかけ始めました。彼の魔法は奇妙でユニークで、最初は驚きや笑いを誘いましたが、次第に審査員や観客はその独創性に魅了されました。最終的に、ユウトは他の魔法使いを凌駕し、予想外の形で大会を制覇。彼の失敗が実は魅力であることが明らかになり、「クズの魔法使い」から「個性的な魔法使い」として称賛されました。この経験を通じて、ユウトは他人との比較を超え、自分の個性を大切にし、失敗も成功への一環として受け入れることの重要性を学びました。そして、彼は「クズの魔法使い」のレッテルを脱ぎ捨て、新たな冒険への道を歩み始めました。おわり2024/03/12 10:26:49174.◆vkc4xj2v7koHWlnここからはトントン拍子でうまくいったニシジマは俺に脅迫された、と訴えたがそれが奴の首を締めた脅迫の内容を聞かれ、ホームレスの親父が食って掛かってきた内容と同じなのでは?と警察は勘繰り始め…最近の動物失踪、殺害事件の容疑者としてニシジマを取り調べ始めた俺は脅迫などしていないと言い張り、警察も小学生が脅迫するのは非現実的だと思ったのか、それ以上追及はされなかった叩きつけられたカメラからニシジマの指紋が出たし結局、ウサギ小屋や獅子丸が拐われたタカハシの家からも同じ指紋が出たらしい他の拐われた家からも…これで、犯人はニシジマで決定したのだ2024/03/12 11:25:29175.◆vkc4xj2v7koHWln俺たちはニシジマ逮捕のニュースを話し合いながら、下校していた地元新聞にも載ったがなにせニシジマもまだ未成年なので、詳しくはのっていないそれが悔しくはあったが、俺たちは満足していたサイコパス野郎を嵌めてやり、獅子丸の仇を取ったタカハシは誰よりも嬉しそうだった2024/03/12 11:29:46176.◆vkc4xj2v7koHWln「警察の人が言ってたんだけど、魔法使いの爺さんはずっとあの高校生がウサギ殺しだって訴えてたんだってさ」俺はお父さんがお母さんに話していた内容を聞いていたから、そのまま皆に伝えた「だから警察は脅迫されたって言うニシジマをウサギ殺しの容疑者と思ったんだな…ホームレスのおっさんだけがそういうならまだしも他の奴も言うなら本当なのかもしれないから」警察の調べでニシジマか頑なに言わなかった脅迫内容が無造作に部屋のゴミ箱に突っ込まれていたことがわかったらしい警察の人は巻き込まれたと思っている俺の家族には事件のあらましを話してくれたのだ2024/03/12 11:38:45177.◆vkc4xj2v7koHWln結局ニシジマは自供して、拐った動物達を虐待したあと自分ちの庭に埋めたと言ったらしい警察が一時期やたら沢山でばってきてニシジマの家をブルーシートで囲っていたわけだ警察の発表では沢山の動物の骨がみつかったタカハシは獅子丸の骨を返して貰いたがったが、結局区別がつかないから合同でお経をあげてもらったらしいタカハシは悔しそうに小さな銀のプレートを握っていたそのプレートには、獅子丸と掘られていたこれだけは帰ってきたんだ、と半ベソをかいてタカハシは呟いていた2024/03/12 11:45:17178.◆vkc4xj2v7koHWlnそれから…不思議なことに無罪で放免になったはずの魔法使いが橋の下に帰ってくることはなかった散々な目にあったこの町が嫌になったのかもしれない俺たちは毎日見に行ったけど、結局会うことはなかった2024/03/12 11:47:54179.◆vkc4xj2v7koHWlnそして時が流れたいま、まだ友達でいるのはタカハシだけになってしまったムトウとアベとは疎遠になり、今は何をしているかさえわからない同窓会に来ることもなく、俺とタカハシは寂しく思いながらもこの時の思出話を何度となく話すのだ最後まで見てくれた人ありがとうかなりフィクションが混ざったけど概ね書けてよかった本当が混ざった嘘小説と思ってくれたら嬉しいです魔法使いはもう死んじゃったかなあ…では、さよなら、ありがとう!2024/03/12 11:52:41180.本当にあった怖い名無しlVNGvおもしろかったよお疲れさま!2024/03/12 18:51:29181.本当にあった怖い名無し8w9I4え?終わり?2024/03/12 19:20:28182.本当にあった怖い名無しLydgnお疲れ様最後まで見れて良かったよ2024/03/12 19:25:53183.本当にあった怖い名無し8w9I4さよならじゃねえよ次も書くんだよ2024/03/12 19:55:30184.◆vkc4xj2v7koHWlnわ~みんなありがとう!魔法使いにもっかい会えてたら良かったんだけど会えなかったんだよな~2024/03/12 21:47:49185.本当にあった怖い名無しbvh23>>184ちょーおもろかった2024/03/22 23:49:16186.本当にあった怖い名無し6PZp3面白かった!2024/05/17 03:20:07
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かなりうろ覚えの部分もあるから足して書く
忘れたくないから書き残しとく
書くの遅いからそこは許して下さい
興味あったら読んでみて
自分史ではかなり衝撃的な出来事だった
「ムトウと…アベの力も借りようよ」
「そうだな、もう全部話そうぜ」
俺たちは四人であつまり、全てをぶちまけた
魔法使いが本物であること、ウサギ殺しがニシジマであることを
それはそうだ、大人なら水臭いといった感情だろう
2人は俺たちだけのけ者にしやがって、とブチブチ文句を言っていたが
魔法使いの環境を考えてのことだと最終的には理解してくれた
冬休みの間に決着させよう
俺たちは頷いた
ムトウ、アベ、俺、タカハシ
VS
ニシジマ
決戦というわけだ
負けるわけには行かない
あまり一緒にいると万一支障をきたす恐れがあるからだ
俺は家に帰りひとり机に向かうと、定規を取り出した
手袋を嵌めた手を動かし、コピー用紙に定規を使用したカクついた字で
ウサギゴロシノニシジマシュウジ
オレハナンデモシッテルゾ
ショウコハシャシンニオサメタ
バラサレタクナカッタラ
6カノシンヤニジニ
ナカヨシコウエンニコイ
ハナシヲシヨウ
と書いて表にニシジマシュウジとだけ書いた封筒に入れた
高校生の名前は母親からそれとなく聞き出した
ニシジマは来るだろうか?
来るだろう、と思った
だって誰も知らないはずの自分の秘密を知られてるんだから
しかも証拠がある、と…
完璧な身代わりを立てた今、ほっとしていたろう時にこれだ
絶対来る…
6日は明日だ
俺は明日の下準備のために母親のところへ行った
話をしたあと、人の目に注意しながら誰も見ていない時に封筒をニシジマのポストに入れた
封筒から手が離れた瞬間、真剣勝負が始まったんだ
にわかに緊張してきて、手が震える
うまくいく、きっと成功する
タカハシはみんなと合流してる頃だ
よし、ナカヨシ公園にいこう
公園中央より左にある滑り台の上に立ち、入り口をじっとみつめる
来る
血流が冷たくなる…
俺は極力回りをみないように深夜の滑り台の上から入り口を見下ろしていた
公園の入り口から侵入した
そいつは人目を憚るようにフードを被りさらにマフラーで顔の半分を覆っている
待ち合わせの人…俺を探しているのだろう
公園の中程まで歩き進め、ようやく滑り台に目をやり…立ち止まった
威圧するような低い声を放ち、俺を見上げた顔に恐れは微塵もない
落ち着き払ったその態度に俺は怒りを感じる
「そんなところで遊ぶつもりか?」
挑発的な笑いを浮かべ鼻を鳴らした
奴はニヤニヤしながら、俺の目の前に立ちふさがった
「余裕そうじゃん、ウサギ殺しのお兄さん」
俺の言葉に、ニシジマの顔から笑顔が消えた
まるで布巾で汚れを拭ったように跡形もなくなった
タカハシと話していた時のような明るさはなく、ひたすら毒気に溢れている
「じゃあ否定すんの?証拠がこの中にあるのに」
俺のつついたカメラをじっと睨む
「ここに来たってことがお前がやったって証拠にもなるんだぞ…」
ニシジマは能面のような無表情を浮かべたまま、俺に近づいた
それが嫌なら俺にい、1万寄越せ!」
真っ赤になってどもるとニシジマは声を殺すように腹を抱えて笑いだした
「まじかよ!まさか…まさか小学生に強請られるとは…笑える、しかも1万とか…」
「なんだよ!俺に取っては大金なんだぞ!そんだけあったらゲームソフト買えるし…」
「小学生ってやっぱり馬鹿だよなあ?」
言うが早いか、鋭い蹴りが腹に入った
「たかが1万とはいえ…俺がガキになめられるわけにはいかねぇわ」
立ち上る砂煙を吸い込んで咳き込む俺の髪を掴み、持ち上げる
もうひとつの手で首から下げていたカメラをグッと引き寄せられた
笑いながらカメラを首から引き抜き中からフィルムを抜き出そうとしたとき…
ヤカンが沸騰したような、とんでもなく甲高い声が公園じゅうに響き渡った
「だ、誰か助けてーーー殺されるー!」
俺は痛む腹を抱えながらも、滲む涙を拭いもせずにニシジマに笑いかけた
「馬鹿はお前だよ」
なんの話だ?
深夜に響く子供の声に何事か、とそこここで扉の開く音がし始める…と
やっとニシジマはまずいと気づいたのか走り出した
ムトウとアベの二人組は「まてー!人殺し!」と叫びながら追いかける
と、腹を押さえて砂だらけの俺のところに「あんた、大丈夫?」と声を掛けてくれるおばちゃんも現れた
やっぱ童貞か
芝居をする必要はなかった
ぶっちゃけ蹴りがめちゃくちゃ痛かったし、あいつの魚みたいな目が怖かったからだ
「俺…今日ニュースで流星群がくるって聞いてて…写真とれるかなってカメラで見上げてたら、あの人がいきなり…」
そう、最近ニュースで流星群が、と報道されていて
俺たちはそれを利用することにしたのだ
タカハシが
「警察くるまで触るなよ!」
と、大声で言いはなった
その言葉に取り上げてあげようとしてくれたおばちゃんもビクッと触るのをやめる
そしてたっぷり時間が過ぎたように感じ始めたころ、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた…
話題の流星群を見ようと1人でいたら
お前だったのか、と意味不明なことを言われいきなり蹴られた
その場面に気づいたたまたま同じ理由で公園にきていたクラスメイトが叫んで助けてくれた
カメラを壊されそうになった
等など
ニシジマを追いかけていたムトウとアベが合流し
「蹴った奴の家を確認した」と証言し、警察は追いかけたことを注意しつつニシジマの家まで行った
その間、俺は警察に連れられて自宅に帰り、大慌ての両親に心配されまくり、1人で行かせたことを謝られた
もちろん、1人で行きたいと言ったのは俺だったから多少の罪悪感で内心すまなく思ってはいた
腹蹴りは思いの外強い力だったから、しっかりと痣が残っている
その跡をいろんな角度で何枚も撮られ、父親のカメラは証拠品として預かられた
指紋を取るらしい
俺は次の日警察署に行き、両親とともに指紋を取られた
彼の魔法は奇妙でユニークで、最初は驚きや笑いを誘いましたが、次第に審査員や観客はその独創性に魅了されました。最終的に、ユウトは他の魔法使いを凌駕し、予想外の形で大会を制覇。彼の失敗が実は魅力であることが明らかになり、「クズの魔法使い」から「個性的な魔法使い」として称賛されました。
この経験を通じて、ユウトは他人との比較を超え、自分の個性を大切にし、失敗も成功への一環として受け入れることの重要性を学びました。そして、彼は「クズの魔法使い」のレッテルを脱ぎ捨て、新たな冒険への道を歩み始めました。
おわり
ニシジマは俺に脅迫された、と訴えたがそれが奴の首を締めた
脅迫の内容を聞かれ、ホームレスの親父が食って掛かってきた内容と同じなのでは?と警察は勘繰り始め…
最近の動物失踪、殺害事件の容疑者としてニシジマを取り調べ始めた
俺は脅迫などしていないと言い張り、警察も小学生が脅迫するのは非現実的だと思ったのか、それ以上追及はされなかった
叩きつけられたカメラからニシジマの指紋が出たし
結局、ウサギ小屋や獅子丸が拐われたタカハシの家からも同じ指紋が出たらしい
他の拐われた家からも…
これで、犯人はニシジマで決定したのだ
地元新聞にも載ったがなにせニシジマもまだ未成年なので、詳しくはのっていない
それが悔しくはあったが、俺たちは満足していた
サイコパス野郎を嵌めてやり、獅子丸の仇を取ったタカハシは誰よりも嬉しそうだった
俺はお父さんがお母さんに話していた内容を聞いていたから、そのまま皆に伝えた
「だから警察は脅迫されたって言うニシジマをウサギ殺しの容疑者と思ったんだな…ホームレスのおっさんだけがそういうならまだしも他の奴も言うなら本当なのかもしれないから」
警察の調べでニシジマか頑なに言わなかった脅迫内容が
無造作に部屋のゴミ箱に突っ込まれていたことがわかったらしい
警察の人は巻き込まれたと思っている俺の家族には事件のあらましを話してくれたのだ
警察が一時期やたら沢山でばってきてニシジマの家をブルーシートで囲っていたわけだ
警察の発表では沢山の動物の骨がみつかった
タカハシは獅子丸の骨を返して貰いたがったが、結局区別がつかないから合同でお経をあげてもらったらしい
タカハシは悔しそうに小さな銀のプレートを握っていた
そのプレートには、獅子丸と掘られていた
これだけは帰ってきたんだ、と半ベソをかいてタカハシは呟いていた
不思議なことに無罪で放免になったはずの魔法使いが
橋の下に帰ってくることはなかった
散々な目にあったこの町が嫌になったのかもしれない
俺たちは毎日見に行ったけど、結局会うことはなかった
ムトウとアベとは疎遠になり、今は何をしているかさえわからない
同窓会に来ることもなく、俺とタカハシは寂しく思いながらも
この時の思出話を何度となく話すのだ
最後まで見てくれた人ありがとう
かなりフィクションが混ざったけど概ね書けてよかった
本当が混ざった嘘小説と思ってくれたら嬉しいです
魔法使いはもう死んじゃったかなあ…
では、さよなら、ありがとう!
お疲れさま!
最後まで見れて良かったよ
魔法使いにもっかい会えてたら良かったんだけど会えなかったんだよな~
ちょーおもろかった