予知夢日記IDなし最終更新 2024/10/12 21:081.夢見る名無しさん夢で見た光景が現実世界で起きることってない?まあなんというか既視感みたいな。それが結構多いからここに書いとこうかなっていう自己満スレ未来で起こりそうだなーって思った夢を書いてく。2024/06/23 16:53:3010コメント欄へ移動すべて|最新の50件2.夢見る名無しさん最近見たのは加藤茶死去。死因はあんま覚えてなくて夢で見たニュースでは◯◯症候群とかいってた気がする。別の話題の時のかもだけど。多分10年以内くらいじゃないかなあ。2024/06/23 16:55:163.夢見る名無しさん全然夢見ないわ2024/07/04 11:05:484.夢見る名無しさんゲームすること、真面目であること娘 これ真面目な話なの? パパとあたしの会話。父 もちろん。娘 パパは問答ごっこをしてるんじゃないのね?父 おいおい。しかし、ゲームといえばゲームだな。二人でプレイしているゲームだ。娘 だったら、真面目じゃないんじゃない!父 「真面目」って何なんだろう。「ゲーム」って何なんだろう。言ってみてごらん?娘 その……もしパパが……うまく言えないわ。父 もしパパが?娘 あたしには真面目な話でも、もしパパが、ゲームだとおもってただプレイしているんだったら……父 ストップ。“ゲーム”を“プレイ”することのいい所と悪い所を考えてみよう。第一にパパは勝ち負けにはこだわっていない。 そりゃ、お前の質問で追い詰められれば、パパは一生懸命になるよ。何とか答えを言葉にしようとしてね。 しかし、はったりをきかせようとか、お前を罠にかけようとかは思わない。ずるまではしたくないね。娘 そう、そのことなのよ。本気じゃないからそうなんでしょう? 質問に答えるゲームをしてるだけなのよ、パパは。 ずるする人って、ただプレイしてるだけじゃいられなくなるからずるをするんですもの。本気になって、ルールのことなんか構ってられなくなるの。父 しかしゲームは本気でやるものだよ。真面目なものだ。娘 違うわ。パパは本気じゃない。父 ずるしたい気にさえならないからか?娘 そうね。父 お前はどうなんだ。パパを引っ掛けたいとか、ずるして勝ちたいとか、いつもそんな風に思って質問してくるのか?娘 そんなわけないでしょう。父 じゃあ、お前も本気じゃないことになるな。娘 パパには分からないわよ!父 うん、分からんらしい。2024/10/12 20:56:445.夢見る名無しさん父 ところで、今のはパパの勝ちだな。お前から「ずるはしたくない」という答えを引き出して、 お前も「真面目」じゃないことにしてしまった。どうだ、これもずるのうちかな?娘 ずるのうちよ。父 パパもそう思う。ごめん。娘 ねえ、今思ったんだけど……パパとお話しながら、あたしがずるをするとするでしょう? ずるをしたいと思うだけでもいいんだけど。そういう時ってあたし、 本気で話していることにはならないみたい……何かそっちの方がゲームみたい。父 そうだね。娘 で、どっちなの? どういうのが真面目で、どういうのがゲームなのか混乱してきちゃった。考えていくと、意味がどっかに行っちゃうの。父 お前のその混乱にも、ちゃんと意味があるのさ。娘 本当? どんな?父 まあ、待て。これをちゃんと言うのは、とても難しいことなんだ。先ず、二人の会話は、出鱈目に進んでるんじゃない。 ちゃんとある所に向かっている。話してて楽しい方向にいっているということもあるけれど、 それと同時に、話をしながら、頭の中で新しい考えがまとまっていくということも起こっている。 その時、考えが一度ごちゃごちゃになるってことに、大事な意味があるんじゃないかとパパは思うんだ。 だって、もし二人の話がいつもすいすい論理的にばかり進んでいたら、 話が終わったときに、頭の中がはじめと何も変わっていないことになるだろう? そういうんじゃ、新しい話は何も出来ない。何百年も前から誰かが喋っていたのと同じことを、 オウムみたいに繰り返すしかなくなってしまう。言うこと全部がクリシェーだ。娘 クリシェーって?父 クリシェーというのは、フランス語なんだが、もともとは印刷屋の言葉でね。 印刷屋ではアルファベットの活字を一つ一つ拾っていって、それを一本の棒のようにして文を作っていくわけだが、 よく使う文や語句は、最初から別に作っておくと便利だろう? そういうあらかじめ作ってある棒のことを、クリシェーというんだ。2024/10/12 20:58:546.夢見る名無しさん娘 わかった。でも、どうしてそのクリシェーの話になったの?父 二人で問答しながら、頭が混乱してくることに、どういう意味があるかということさ。 混乱してこないように話を進めるというのは、カードを切らずにセヴン・ブリッジをやるのと、ちょっと似てるんだな。娘 それがどうつながってくるの。あの、活字の棒と。父 クリシェーか? 同じことさ。印刷屋は出来合いの活字の列をフレーズにして持ってるんだし、 人間が物を考える時も、最初から出来上がっているフレーズや考えに頼るわけだから。 しかし印刷屋が何か新しいことを……つまり、新しい言葉で書いたものとか、 そういうものを印刷する時には、活字の列を一度全部ばらばらにしないといけないだろう? 新しいことを考えたり言ったりするのも、それと同じさ。最初から出来上がっている考えのまとまりを、一度ばらして混ぜ合わせないといけない。娘 でも、活字は全部ごちゃ混ぜにしないでしょ? 全部同じ袋に放り込んだりしないわよね。 Aはa、bはbって、一つずつ箱に入れておくでしょ? コンマはコンマでひとまとめにして。父 そりゃそうだ。そうでないと、字を探すのに大騒ぎになってしまう。袋からいちいち拾うんじゃ、頭がおかしくなってしまうものな。父 何を考えているんだ?娘 質問だらけなの。父 聞いてごらん。娘 思考をばらばらにする所はいいのね。そうじゃないと新しい考えが出てこない、というのは分かるの。 その時印刷屋さんは、一つ一つの活字をきちんと分けておくんだけど、あたしたちはどうなのかしら。 考えの一番小さなまとまりは、やっぱり正しい順番に整理しておかないといけないのかしら。そうでないと、頭がおかしくなってしまう?父 そういうことになるかな。しかし「正しい順番」とお前は言ったが、 その順番が---秩序が---どんなものなのか、これはパパにも分からん質問だ。 とてつもない難問だよ。その答えを今日見つけようというのは、とにかく無理だ。父 質問だらけといったね。どんどん聞いてごらん。2024/10/12 21:00:387.夢見る名無しさん娘 うん。何がゲームで何が真面目かっていう話から始まったんでしょう? なのに、どうして思考をばらばらにする話になっちゃったのか教えてほしいわ。 いつものパパの手なんでしょ、そうやって煙にまいてしまうの。それもずるの一種よ。父 そうじゃない。それは違う。父 二つ質問が出てきたが、本当はもっとたくさんあるはずだ。今日の話は、会話のことから始まったんだったな。 パパとお前の話が真面目なのか、ゲームなのかって。自分は真面目なのに、 パパがただのゲームだとしてプレイしてるんだったら嫌だな、と、お前は思ったわけだ。 そこで、こんな風に言ってみたらどうだろう。真面目に会話をしている人の思いのあり方と、 会話をゲームにしている人の思いのあり方は違っている。どうだ?娘 そうなの。あたしが最初聞きたかったのは、パパの「思い方」だったの。だって、それがあたしの思い方と違っていたら、嫌だもの。父 二人ともゲームの時のような思い方をしていたら問題はないわけだね?娘 うん。父 じゃあ、その「ゲーム的な思い」というのが、どういう思いなのか、パパが自分で思うところを言ってみよう、先ずパパは、今とっても真面目だよ。 真面目に、お前と問題を考えている。考えるとはどういうことなんだろう、新しい考えはどうやって出てくるんだろう、とね。 そして、それを考えながら、パパは思考のコマというかな、一つ一つのアイデアをいろいろ組み合わせながら“プレイ”している。 “プレイ”だからって、真面目でないことはない。子供の積み木遊びだって、そうだろう? 積み木をやってる時の子供は、すごく真面目だよ、たいていの場合。娘 ふうん、真面目でもプレイなのか……パパはどうなの? 真面目に話していても、やっぱりあたしとプレイしてるの?2024/10/12 21:02:248.夢見る名無しさん父 ただし、お前と対戦しているわけじゃない。むしろパパがお前と一組になって積み木と対戦している、というかな。 つまり「アイデア」とね。もちろん時々は、お前と競争になる。誰が次に積み木を積み上げられるかって。 相手の積み上げ方が悪いといって、文句を言うこともあるだろう。文句を言われれば反論もするさ。 しかしそうやって結局は、何か立派な建物が出来るように、二人で協力し合ってるわけだ。思考のコマが上手く組み上がるようにね。娘 パパとあたしの会話にも、ルールがあるのかしら? ゲームとただの遊びの違いは、ゲームにはルールがあるということでしょう?父 うん、難しい問題だ。そうだな、パパはあると思う。積み木遊びにもルールがあると思う。 積み木自体にルールが組み込まれている。バランスの取れる積み方と、崩れる積み方が、最初から決まってるんだから。 本当は崩れてしまうはずのものを、接着剤でくっつけて「出来た!」といったら、ルール違反だろ?娘 あたしたちのは、どんなルールなのかしら。父 同じさ。思考のコマ自体にルールが組み込まれているんだ。 どのコマとどのコマが、お互いを支えあうか、どういう順番でのせていくと上手く思考が組み上がるか。 それは最初から大体の所決まっているんだな。間違ったやり方でアイデアをのっけてしまうと、建物全体が崩れてしまうのさ。娘 接着剤でくっつけるのは駄目ね。父 駄目だ。あるのはロジックだけ。論理だけだ。娘 でもパパ、言わなかった? ずっと論理的にばかり話していて混乱の中に入っていかなければ、 新しいことは何も言うことができないんでしょう? 前から誰かが言ってたことしか……あれ、なんて言うんだったっけ?父 クリシェーか? クリシェーは接着剤でくっついている。娘 えっ? 論理しか使っちゃいけないって言わなかった?父 さっきは、そう言ったな。接着剤は駄目だって。ほら、混乱がまた始まった。どうやって抜け出したらいいんだろうな、これは。うーん、分からん。娘 どこからどう、分からなくなったんだっけ?2024/10/12 21:04:539.夢見る名無しさん父 よし、じゃあ、話の順番をもう一度追ってみるか? この会話にもルールがあるかという話をしていたんだったな。 そしてパパが、思考のゲームにはロジックというルールがあると言った。娘 ねえ、パパ。ルールがもう少したくさんあって、それを全部きちんと守って考えていったら、混乱しなくてすむんじゃないかしら。父 ん? ちょっと待った。それって、こういうことかな。 つまり「まだルールとして出来ていないルールに、パパが違反しているから思考が混乱してくる」と。 「ルールをもっと作って、それにちゃんと従えば、考えがすいすい進むだろう」と、そのことをお前は言ってるんだね?娘 うん。だって、ルールって、物事をうまく進めるためにあるんでしょ?父 しかし、この会話が、そういう種類のゲームになってしまっていいのかね。 それで楽しいだろうか。そういうゲームをしたい時は、パパはトランプを選ぶよ。娘 トランプはいつでもできるわ。今はこっちのゲームの方がいい。 でもこれ、一体どんなゲームなのかしら。どんなルールがあるのかも、ちっとも分からない。父 それでいながら、ちゃんとプレイできている。娘 そうなの。おまけに楽しいの。父 パパもさ。父 お前がした質問で、今日答えを出すのは無理だと言ったのがあったな。 ほら、印刷屋の話の所で、クリシェーの棒をばらす時も、全部まぜこぜにしたら駄目だって言ったね。 やっぱりある秩序が必要になる、そうじゃないと頭がおかしくなるって。その時、お前はこんな疑問を出したわけだ。 「思考が混乱していった時、頭が混乱しないためには、どんな秩序に頼っていないといけないか」 この「秩序」こそがゲームのルールだということにならないだろうか。娘 そのルールに違反すると、考えが崩れてしまうのね?2024/10/12 21:06:4410.夢見る名無しさん父 ある面ではそうだ。ただし、このゲームは、一度崩さないと駄目というゲームなんだな。 一度考えを混乱させてって、その混乱から入ってきたのとは別の出口を通って抜け出るんだよ。 そこにゲームのポイントがあるんだ。この混乱がないと、トランプやチェスのようなゲームになってしまう。 そうなったんじゃ、これはゲームとしての何の面白みもなくなってしまうんだ。娘 ルールは誰が作るの? パパなんでしょ。だったら不公平よ。父 そういう発言はいかん。ファウル・プレイだ。それこそ不公平だよ。だが、いいだろう。 そういうことにしよう。ルールを作るのはパパだ。二人とも頭がおかしくなってしまわないように、パパがルールを作る。娘 ルールを変えるのは? それもパパがするの?父 またファウル・プレイできたな。そうだよ。何時だって変えっぱなしだ。全部じゃない、一部のルールだけだがね。娘 ルールを変える時は、ちゃんと言ってちょうだいね。父 そういう具合にはいかないのさ。チェスやトランプみたいなゲームだったら、 ルールについて説明したり、プレイを止めてルールを変える相談をすることも自由に出来る。 ゲームから出るのも入るのも思いのままだ。しかし、トランプ・ゲームの外側にはどんなルールがあるんだろう。 ルールを決める時のルールはどうなっているんだろう。娘 ……?父 いいか。肝心な所だぞ。パパとお前の問答の目的は、その「ルール」を発見する所にあるんだ。 それが「生きる」ことなんだとパパは思う。生きることの目的は、「生きるゲーム」のルールを発見することにある。 いつでも変わっていて、決してとらえることの出来ないルールをね。娘 そういうのもゲームって言うの?父 パパはそういうのもゲームって呼ぶんだ。少なくとも「プレイ」という言葉は使うね。 ただし、チェスやトランプのようなゲームとは、全然違う。 むしろ、犬や猫が生きている中でやっていることに近いんだろうな。本当のことは分からんよ。娘 犬や猫もプレイするんでしょ? いろんな遊び。なぜなのかしら。父 知らん。パパは知らんぞ……2024/10/12 21:08:19
【渡辺真衣被告】「何度、農薬やロープを持ち出したことか…」『頂き女子りりちゃん』に3800万円を騙し取られた50代男性「月給20万円」「自宅はゴミ屋敷」の困窮生活ニュース速報+1461696.92024/12/25 16:14:11
それが結構多いからここに書いとこうかなっていう自己満スレ
未来で起こりそうだなーって思った夢を書いてく。
死因はあんま覚えてなくて夢で見たニュースでは◯◯症候群とかいってた気がする。別の話題の時のかもだけど。
多分10年以内くらいじゃないかなあ。
娘 これ真面目な話なの? パパとあたしの会話。
父 もちろん。
娘 パパは問答ごっこをしてるんじゃないのね?
父 おいおい。しかし、ゲームといえばゲームだな。二人でプレイしているゲームだ。
娘 だったら、真面目じゃないんじゃない!
父 「真面目」って何なんだろう。「ゲーム」って何なんだろう。言ってみてごらん?
娘 その……もしパパが……うまく言えないわ。
父 もしパパが?
娘 あたしには真面目な話でも、もしパパが、ゲームだとおもってただプレイしているんだったら……
父 ストップ。“ゲーム”を“プレイ”することのいい所と悪い所を考えてみよう。第一にパパは勝ち負けにはこだわっていない。
そりゃ、お前の質問で追い詰められれば、パパは一生懸命になるよ。何とか答えを言葉にしようとしてね。
しかし、はったりをきかせようとか、お前を罠にかけようとかは思わない。ずるまではしたくないね。
娘 そう、そのことなのよ。本気じゃないからそうなんでしょう? 質問に答えるゲームをしてるだけなのよ、パパは。
ずるする人って、ただプレイしてるだけじゃいられなくなるからずるをするんですもの。本気になって、ルールのことなんか構ってられなくなるの。
父 しかしゲームは本気でやるものだよ。真面目なものだ。
娘 違うわ。パパは本気じゃない。
父 ずるしたい気にさえならないからか?
娘 そうね。
父 お前はどうなんだ。パパを引っ掛けたいとか、ずるして勝ちたいとか、いつもそんな風に思って質問してくるのか?
娘 そんなわけないでしょう。
父 じゃあ、お前も本気じゃないことになるな。
娘 パパには分からないわよ!
父 うん、分からんらしい。
お前も「真面目」じゃないことにしてしまった。どうだ、これもずるのうちかな?
娘 ずるのうちよ。
父 パパもそう思う。ごめん。
娘 ねえ、今思ったんだけど……パパとお話しながら、あたしがずるをするとするでしょう?
ずるをしたいと思うだけでもいいんだけど。そういう時ってあたし、
本気で話していることにはならないみたい……何かそっちの方がゲームみたい。
父 そうだね。
娘 で、どっちなの? どういうのが真面目で、どういうのがゲームなのか混乱してきちゃった。考えていくと、意味がどっかに行っちゃうの。
父 お前のその混乱にも、ちゃんと意味があるのさ。
娘 本当? どんな?
父 まあ、待て。これをちゃんと言うのは、とても難しいことなんだ。先ず、二人の会話は、出鱈目に進んでるんじゃない。
ちゃんとある所に向かっている。話してて楽しい方向にいっているということもあるけれど、
それと同時に、話をしながら、頭の中で新しい考えがまとまっていくということも起こっている。
その時、考えが一度ごちゃごちゃになるってことに、大事な意味があるんじゃないかとパパは思うんだ。
だって、もし二人の話がいつもすいすい論理的にばかり進んでいたら、
話が終わったときに、頭の中がはじめと何も変わっていないことになるだろう?
そういうんじゃ、新しい話は何も出来ない。何百年も前から誰かが喋っていたのと同じことを、
オウムみたいに繰り返すしかなくなってしまう。言うこと全部がクリシェーだ。
娘 クリシェーって?
父 クリシェーというのは、フランス語なんだが、もともとは印刷屋の言葉でね。
印刷屋ではアルファベットの活字を一つ一つ拾っていって、それを一本の棒のようにして文を作っていくわけだが、
よく使う文や語句は、最初から別に作っておくと便利だろう?
そういうあらかじめ作ってある棒のことを、クリシェーというんだ。
父 二人で問答しながら、頭が混乱してくることに、どういう意味があるかということさ。
混乱してこないように話を進めるというのは、カードを切らずにセヴン・ブリッジをやるのと、ちょっと似てるんだな。
娘 それがどうつながってくるの。あの、活字の棒と。
父 クリシェーか? 同じことさ。印刷屋は出来合いの活字の列をフレーズにして持ってるんだし、
人間が物を考える時も、最初から出来上がっているフレーズや考えに頼るわけだから。
しかし印刷屋が何か新しいことを……つまり、新しい言葉で書いたものとか、
そういうものを印刷する時には、活字の列を一度全部ばらばらにしないといけないだろう?
新しいことを考えたり言ったりするのも、それと同じさ。最初から出来上がっている考えのまとまりを、一度ばらして混ぜ合わせないといけない。
娘 でも、活字は全部ごちゃ混ぜにしないでしょ? 全部同じ袋に放り込んだりしないわよね。
Aはa、bはbって、一つずつ箱に入れておくでしょ? コンマはコンマでひとまとめにして。
父 そりゃそうだ。そうでないと、字を探すのに大騒ぎになってしまう。袋からいちいち拾うんじゃ、頭がおかしくなってしまうものな。
父 何を考えているんだ?
娘 質問だらけなの。
父 聞いてごらん。
娘 思考をばらばらにする所はいいのね。そうじゃないと新しい考えが出てこない、というのは分かるの。
その時印刷屋さんは、一つ一つの活字をきちんと分けておくんだけど、あたしたちはどうなのかしら。
考えの一番小さなまとまりは、やっぱり正しい順番に整理しておかないといけないのかしら。そうでないと、頭がおかしくなってしまう?
父 そういうことになるかな。しかし「正しい順番」とお前は言ったが、
その順番が---秩序が---どんなものなのか、これはパパにも分からん質問だ。
とてつもない難問だよ。その答えを今日見つけようというのは、とにかく無理だ。
父 質問だらけといったね。どんどん聞いてごらん。
なのに、どうして思考をばらばらにする話になっちゃったのか教えてほしいわ。
いつものパパの手なんでしょ、そうやって煙にまいてしまうの。それもずるの一種よ。
父 そうじゃない。それは違う。
父 二つ質問が出てきたが、本当はもっとたくさんあるはずだ。今日の話は、会話のことから始まったんだったな。
パパとお前の話が真面目なのか、ゲームなのかって。自分は真面目なのに、
パパがただのゲームだとしてプレイしてるんだったら嫌だな、と、お前は思ったわけだ。
そこで、こんな風に言ってみたらどうだろう。真面目に会話をしている人の思いのあり方と、
会話をゲームにしている人の思いのあり方は違っている。どうだ?
娘 そうなの。あたしが最初聞きたかったのは、パパの「思い方」だったの。だって、それがあたしの思い方と違っていたら、嫌だもの。
父 二人ともゲームの時のような思い方をしていたら問題はないわけだね?
娘 うん。
父 じゃあ、その「ゲーム的な思い」というのが、どういう思いなのか、パパが自分で思うところを言ってみよう、先ずパパは、今とっても真面目だよ。
真面目に、お前と問題を考えている。考えるとはどういうことなんだろう、新しい考えはどうやって出てくるんだろう、とね。
そして、それを考えながら、パパは思考のコマというかな、一つ一つのアイデアをいろいろ組み合わせながら“プレイ”している。
“プレイ”だからって、真面目でないことはない。子供の積み木遊びだって、そうだろう?
積み木をやってる時の子供は、すごく真面目だよ、たいていの場合。
娘 ふうん、真面目でもプレイなのか……パパはどうなの? 真面目に話していても、やっぱりあたしとプレイしてるの?
つまり「アイデア」とね。もちろん時々は、お前と競争になる。誰が次に積み木を積み上げられるかって。
相手の積み上げ方が悪いといって、文句を言うこともあるだろう。文句を言われれば反論もするさ。
しかしそうやって結局は、何か立派な建物が出来るように、二人で協力し合ってるわけだ。思考のコマが上手く組み上がるようにね。
娘 パパとあたしの会話にも、ルールがあるのかしら? ゲームとただの遊びの違いは、ゲームにはルールがあるということでしょう?
父 うん、難しい問題だ。そうだな、パパはあると思う。積み木遊びにもルールがあると思う。
積み木自体にルールが組み込まれている。バランスの取れる積み方と、崩れる積み方が、最初から決まってるんだから。
本当は崩れてしまうはずのものを、接着剤でくっつけて「出来た!」といったら、ルール違反だろ?
娘 あたしたちのは、どんなルールなのかしら。
父 同じさ。思考のコマ自体にルールが組み込まれているんだ。
どのコマとどのコマが、お互いを支えあうか、どういう順番でのせていくと上手く思考が組み上がるか。
それは最初から大体の所決まっているんだな。間違ったやり方でアイデアをのっけてしまうと、建物全体が崩れてしまうのさ。
娘 接着剤でくっつけるのは駄目ね。
父 駄目だ。あるのはロジックだけ。論理だけだ。
娘 でもパパ、言わなかった? ずっと論理的にばかり話していて混乱の中に入っていかなければ、
新しいことは何も言うことができないんでしょう? 前から誰かが言ってたことしか……あれ、なんて言うんだったっけ?
父 クリシェーか? クリシェーは接着剤でくっついている。
娘 えっ? 論理しか使っちゃいけないって言わなかった?
父 さっきは、そう言ったな。接着剤は駄目だって。ほら、混乱がまた始まった。どうやって抜け出したらいいんだろうな、これは。うーん、分からん。
娘 どこからどう、分からなくなったんだっけ?
そしてパパが、思考のゲームにはロジックというルールがあると言った。
娘 ねえ、パパ。ルールがもう少したくさんあって、それを全部きちんと守って考えていったら、混乱しなくてすむんじゃないかしら。
父 ん? ちょっと待った。それって、こういうことかな。
つまり「まだルールとして出来ていないルールに、パパが違反しているから思考が混乱してくる」と。
「ルールをもっと作って、それにちゃんと従えば、考えがすいすい進むだろう」と、そのことをお前は言ってるんだね?
娘 うん。だって、ルールって、物事をうまく進めるためにあるんでしょ?
父 しかし、この会話が、そういう種類のゲームになってしまっていいのかね。
それで楽しいだろうか。そういうゲームをしたい時は、パパはトランプを選ぶよ。
娘 トランプはいつでもできるわ。今はこっちのゲームの方がいい。
でもこれ、一体どんなゲームなのかしら。どんなルールがあるのかも、ちっとも分からない。
父 それでいながら、ちゃんとプレイできている。
娘 そうなの。おまけに楽しいの。
父 パパもさ。
父 お前がした質問で、今日答えを出すのは無理だと言ったのがあったな。
ほら、印刷屋の話の所で、クリシェーの棒をばらす時も、全部まぜこぜにしたら駄目だって言ったね。
やっぱりある秩序が必要になる、そうじゃないと頭がおかしくなるって。その時、お前はこんな疑問を出したわけだ。
「思考が混乱していった時、頭が混乱しないためには、どんな秩序に頼っていないといけないか」
この「秩序」こそがゲームのルールだということにならないだろうか。
娘 そのルールに違反すると、考えが崩れてしまうのね?
一度考えを混乱させてって、その混乱から入ってきたのとは別の出口を通って抜け出るんだよ。
そこにゲームのポイントがあるんだ。この混乱がないと、トランプやチェスのようなゲームになってしまう。
そうなったんじゃ、これはゲームとしての何の面白みもなくなってしまうんだ。
娘 ルールは誰が作るの? パパなんでしょ。だったら不公平よ。
父 そういう発言はいかん。ファウル・プレイだ。それこそ不公平だよ。だが、いいだろう。
そういうことにしよう。ルールを作るのはパパだ。二人とも頭がおかしくなってしまわないように、パパがルールを作る。
娘 ルールを変えるのは? それもパパがするの?
父 またファウル・プレイできたな。そうだよ。何時だって変えっぱなしだ。全部じゃない、一部のルールだけだがね。
娘 ルールを変える時は、ちゃんと言ってちょうだいね。
父 そういう具合にはいかないのさ。チェスやトランプみたいなゲームだったら、
ルールについて説明したり、プレイを止めてルールを変える相談をすることも自由に出来る。
ゲームから出るのも入るのも思いのままだ。しかし、トランプ・ゲームの外側にはどんなルールがあるんだろう。
ルールを決める時のルールはどうなっているんだろう。
娘 ……?
父 いいか。肝心な所だぞ。パパとお前の問答の目的は、その「ルール」を発見する所にあるんだ。
それが「生きる」ことなんだとパパは思う。生きることの目的は、「生きるゲーム」のルールを発見することにある。
いつでも変わっていて、決してとらえることの出来ないルールをね。
娘 そういうのもゲームって言うの?
父 パパはそういうのもゲームって呼ぶんだ。少なくとも「プレイ」という言葉は使うね。
ただし、チェスやトランプのようなゲームとは、全然違う。
むしろ、犬や猫が生きている中でやっていることに近いんだろうな。本当のことは分からんよ。
娘 犬や猫もプレイするんでしょ? いろんな遊び。なぜなのかしら。
父 知らん。パパは知らんぞ……