指摘よろ最終更新 2023/08/10 18:081.名無し物書き@推敲中?cBnWL二月三十八日今日、1人の青年の葬儀が執り行われていた。「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊 皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是…」唱えられるお経とこの場に鳴り響く鈴の音を耳に通しながら前に置かれた写真を見つめる。人の死に立ち会うのは三回目で最初は6歳の頃だった。亡くなったのは母親でその時も非常な現実に連日涙を流し続けていた。そして五日前に起きた交通事故で亡くなったのは…お経を唱え終わり喪主の挨拶など全て終わり最後に生花で故人の周りを飾り最後の顔合わせをする。「…」死装束が被せられた故人の周りには既に自分より先に生花を置いた人達のもので飾られていた。それらと同じように自分の手に持っていた生花をそれらと同じようにそっと飾る。そして故人の身体を見渡す。交通事故による怪我で2箇所ほど針の跡があり、そんな顔が白色になっていた。何より衝撃なのは左足は複雑骨折の所為で真っ直ぐになっておらず死装束越しでも曲がっているのが分かったが右足からはそれが分からなかった。「朔夜…ありがとうな」亡くなったのは俺の今まで、そしてこれからもずっと親友であり続けたであろう生涯の友、巌真朔夜だった。それから全員生花を飾り終えると棺を霊柩車へと運び出棺されそれから火葬場へ朔夜の母親の人見さんと姉さんの奈々詩さん、そして俺と朔夜の親友であり朔夜と恋仲だった逆音名香葉と俺と出張で来れなかったがビデオ通話で参加していた親父だけで火葬までの最後を見守った。2023/08/10 18:06:124コメント欄へ移動すべて|最新の50件2.名無し物書き@推敲中?cBnWL「穂澄君、怪我は平気?」お骨あげを終えて葬儀は終わり家へ送ってもらっている途中、運転していた人見さんからそう聞かれた。今の俺は腕にギプスを付けており額の傷にガーゼを当ててそれを抑える為に包帯を巻いていた。「怪我は大丈夫です…気を遣わせてしまってすみません」人見さん達は家族を失っているのだからその心傷は計り知れない。それなのに自分に気を遣わせてしまって申し訳なくなる。「いいのよ。今日は来てくれただけで嬉しいんだから…あの子もその筈だからね」「…そうだといいです」「…すぐに立ち直ることなんて出来ないかも知らない。穂澄君は特に…」「…」「それでも…あの子が繋いだ君の命は、きっと意味のあるものだから…大切にしてね」私達も頑張るから、と最後に言った。その時人見さんの顔は見れなかったが頬から涙が落ちたのが見えた。家に到着し人見さんにお礼をいうとその場で別れ家の中へと入った。一息吐いて上がり自分の部屋に入るとすぐに俺は頭の包帯と腕のギプスを外し制服から外出用の私服へと着替える。そして家にある中型バイクに乗ってとある場所へと向かった。俺と朔夜は夜の十一時ぐらいだろうか、近くのコンビニでアイスを買いに行ったが入り口付近の清掃中だとかで入れずそこから十分弱の場所のコンビニで目的のアイスを買い横断歩道を渡ろうとした時飲酒運転をしていたトラックが居眠りをして信号無視で突っ込んできた。俺は少し反応に遅れたが先に反応した朔夜は俺を突き飛ばし助けたが自身は回避できず跳ねられた。助けられた俺は必死に朔夜の元へ向かうも顔を守る為に盾にした腕や身体は服越しで血だらけなのが分かり足に至っては両足とも折れているのがすぐ分かった。それから救急車がやってきて緊急治療が開始されるもそれから数時間後、死亡が確認された。事故を起こした運転手は跳ねた跡三十メートル先の建物に衝突し運転席が燃えて焼死体で見つかったらしいが俺も怪我を負っていた為それを知ったのは事故から二日後で更にそこから三日後の今日、葬儀が行われた。2023/08/10 18:06:453.名無し物書き@推敲中?cBnWLこれが作られたシナリオである。中型バイクを止められる駐輪場に止めて目的地である焼肉屋へと到着した。「いらっしゃいませ。1名様でしょうか?」「いえ、今日は待ち合わせでこれを見せれば大丈夫だと言われましたが…」そう言って一枚の名刺を見せると店員は理解したようで個室へと案内された。「待ち合わせのお客様は既におりますので注文はご自由に」そう言って厨房へ戻って行った店員を見送り個室へと入る。そこには黒のスーツを着た40代くらいの強面の人とそれとは真逆にラフな格好で隣に座る俺と歳の近い男が座っていた。「すみません、遅かったでしょうか?」今は夕方十七時八分、待ち合わせの十七時より少し遅れたが反応を見るに問題はないようだ。「いや、今日は葬儀だったと聞いている。そんな日に呼び出してすまなかった。立っているのも何だし座りなさい」そう促され向かいの席へと腰を下ろす。「それじゃ頼んじゃいますけど君は何か頼みますかぁ?」「先に、話からしたいです」歳の近い男が親切心で言ってくれたが俺はそう言ってスマホを取り出す。「五日前の事故、いや…俺と朔夜を襲ったあの怪奇について、俺には知る権利がある」「…あぁ、今日はそれを話す為に来た。そして今後について…ただこれから話す内容は極秘事項だ。それを理解してくれ」「分かりました」五日前の事故、これは真実を隠す為の隠蔽だ。その真実、俺と朔夜を襲ったあの悲劇とは…実に五日と十二時間前まで遡る。2023/08/10 18:06:564.名無し物書き@推敲中?cBnWLここまでで数字に関しては2→3、3→2の認識でよろしくお願いします思いつき次第続きは書いていきます(期待はしないでください)2023/08/10 18:08:17
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今日、1人の青年の葬儀が執り行われていた。
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊 皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是…」
唱えられるお経とこの場に鳴り響く鈴の音を耳に通しながら前に置かれた写真を見つめる。人の死に立ち会うのは三回目で最初は6歳の頃だった。亡くなったのは母親でその時も非常な現実に連日涙を流し続けていた。そして五日前に起きた交通事故で亡くなったのは…
お経を唱え終わり喪主の挨拶など全て終わり最後に生花で故人の周りを飾り最後の顔合わせをする。
「…」
死装束が被せられた故人の周りには既に自分より先に生花を置いた人達のもので飾られていた。それらと同じように自分の手に持っていた生花をそれらと同じようにそっと飾る。そして故人の身体を見渡す。交通事故による怪我で2箇所ほど針の跡があり、そんな顔が白色になっていた。何より衝撃なのは左足は複雑骨折の所為で真っ直ぐになっておらず死装束越しでも曲がっているのが分かったが右足からはそれが分からなかった。
「朔夜…ありがとうな」
亡くなったのは俺の今まで、そしてこれからもずっと親友であり続けたであろう生涯の友、巌真朔夜だった。
それから全員生花を飾り終えると棺を霊柩車へと運び出棺されそれから火葬場へ朔夜の母親の人見さんと姉さんの奈々詩さん、そして俺と朔夜の親友であり朔夜と恋仲だった逆音名香葉と俺と出張で来れなかったがビデオ通話で参加していた親父だけで火葬までの最後を見守った。
お骨あげを終えて葬儀は終わり家へ送ってもらっている途中、運転していた人見さんからそう聞かれた。今の俺は腕にギプスを付けており額の傷にガーゼを当ててそれを抑える為に包帯を巻いていた。
「怪我は大丈夫です…気を遣わせてしまってすみません」
人見さん達は家族を失っているのだからその心傷は計り知れない。それなのに自分に気を遣わせてしまって申し訳なくなる。
「いいのよ。今日は来てくれただけで嬉しいんだから…あの子もその筈だからね」
「…そうだといいです」
「…すぐに立ち直ることなんて出来ないかも知らない。穂澄君は特に…」
「…」
「それでも…あの子が繋いだ君の命は、きっと意味のあるものだから…大切にしてね」
私達も頑張るから、と最後に言った。その時人見さんの顔は見れなかったが頬から涙が落ちたのが見えた。
家に到着し人見さんにお礼をいうとその場で別れ家の中へと入った。一息吐いて上がり自分の部屋に入るとすぐに俺は頭の包帯と腕のギプスを外し制服から外出用の私服へと着替える。そして家にある中型バイクに乗ってとある場所へと向かった。
俺と朔夜は夜の十一時ぐらいだろうか、近くのコンビニでアイスを買いに行ったが入り口付近の清掃中だとかで入れずそこから十分弱の場所のコンビニで目的のアイスを買い横断歩道を渡ろうとした時飲酒運転をしていたトラックが居眠りをして信号無視で突っ込んできた。俺は少し反応に遅れたが先に反応した朔夜は俺を突き飛ばし助けたが自身は回避できず跳ねられた。助けられた俺は必死に朔夜の元へ向かうも顔を守る為に盾にした腕や身体は服越しで血だらけなのが分かり足に至っては両足とも折れているのがすぐ分かった。
それから救急車がやってきて緊急治療が開始されるもそれから数時間後、死亡が確認された。
事故を起こした運転手は跳ねた跡三十メートル先の建物に衝突し運転席が燃えて焼死体で見つかったらしいが俺も怪我を負っていた為それを知ったのは事故から二日後で更にそこから三日後の今日、葬儀が行われた。
中型バイクを止められる駐輪場に止めて目的地である焼肉屋へと到着した。
「いらっしゃいませ。1名様でしょうか?」
「いえ、今日は待ち合わせでこれを見せれば大丈夫だと言われましたが…」
そう言って一枚の名刺を見せると店員は理解したようで個室へと案内された。
「待ち合わせのお客様は既におりますので注文はご自由に」
そう言って厨房へ戻って行った店員を見送り個室へと入る。そこには黒のスーツを着た40代くらいの強面の人とそれとは真逆にラフな格好で隣に座る俺と歳の近い男が座っていた。
「すみません、遅かったでしょうか?」
今は夕方十七時八分、待ち合わせの十七時より少し遅れたが反応を見るに問題はないようだ。
「いや、今日は葬儀だったと聞いている。そんな日に呼び出してすまなかった。立っているのも何だし座りなさい」
そう促され向かいの席へと腰を下ろす。
「それじゃ頼んじゃいますけど君は何か頼みますかぁ?」
「先に、話からしたいです」
歳の近い男が親切心で言ってくれたが俺はそう言ってスマホを取り出す。
「五日前の事故、いや…俺と朔夜を襲ったあの怪奇について、俺には知る権利がある」
「…あぁ、今日はそれを話す為に来た。そして今後について…ただこれから話す内容は極秘事項だ。それを理解してくれ」
「分かりました」
五日前の事故、これは真実を隠す為の隠蔽だ。その真実、俺と朔夜を襲ったあの悲劇とは…実に五日と十二時間前まで遡る。
思いつき次第続きは書いていきます(期待はしないでください)