とはいえミスチルのこの「関係」はあくまでも男女間に限られていたのに対し、2000年代になると今度は「地元」という関係性が歌に持ち込まれるようになってきます。これは三浦展さんがベストセラーとなった2005年の著書「下流社会」で、ジモティー的な価値観を解説した時期と呼応しています。そしてこのジモティ的な仲間感覚が訴えられるようになったのが、20000年代に人気となったKICK THE CAN CREWのようなヒップホップ。それまでのヒップホップが都会を舞台にしていたの対し、これ以降は地域や地元をテーマとした楽曲が増えていくのです。
「夢は地元を出てひとりで叶えるものから、地元に残り続けて仲間たちと叶えるものへと変化した。それがB'zとKICK THE CAN CREWの世界観の決定的な違いである」(同書)