【ウクライナ防御線】ドネツク州南部のロシア軍が迂回戦術で進撃 ウクライナは対応急務も予備兵力少なくアーカイブ最終更新 2024/11/25 19:081.影のたけし軍団 ★???ウクライナ軍は東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルを失陥した余波に苦しんでいる。ロシア軍はぼろぼろになりながらもブフレダルからさらに前進し、その西のベリカ・ノボシルカ町にあるウクライナ軍の後方陣地を両翼から攻撃しようとしている。「ベリカ・ノボシルカ方面から伝わってくる知らせはとても悪い」とOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのアンドルー・パーペチュアは警鐘を鳴らす。「ごまかすことはできない。この方面は危機的な状況に達していて、早急に介入する必要がある」ブフレダルは2年にわたりドネツク州南部のウクライナ軍の防御線を支え、守備隊の陸軍第72独立機械化旅団がロシア軍による度重なる攻撃を撃退し続けていた。だが、ウクライナ軍の司令部は第72機械化旅団に大規模な増援を一度も送らず、8月に始めたロシア西部クルスク州侵攻のような大胆でリスクの高い作戦に予備兵力をつぎ込んだ。そのためロシア軍は第72機械化旅団を徐々に損耗させることができ、9月末、数少なくなっていた残存部隊をついにブフレダルから撤退させた。この撤退によって、ドネツク州南部のウクライナ軍の前線は瓦解してくことになった。ウクライナ軍は二次陣地に後退し、事実上、ドネツク州の250平方km以上の土地をロシア側に明け渡した。ウクライナ軍は精強な部隊の多くがなおクルスク州に張り付けられていて、ドネツク州の前線を安定させるのに苦労している。先週、ロシア軍の強襲グループはベリカ・ノボシルカ方面で、追加装甲を施した砲牽引車やいわゆる「亀戦車」など異様な車両群に乗り込んで突撃を仕掛け、ウクライナ軍のドローン(無人機)に群がられて徹底的に破壊されている。車両は第131自動車化狙撃連隊か第37自動車化狙撃旅団、第40海軍歩兵旅団の所属だったとみられる。しかし、ロシア軍のほかの強襲グループはベリカ・ノボシルカを迂回する機動を行い、町の東側に進撃することに成功した。パーペチュアは「ベリカ・ノボシルカ自体には非常に優れた防御があるはずだけど、その防御は北や東からでなく南からの攻撃を阻止するためのものだ」と指摘している。領土防衛軍の第48独立強襲大隊、陸軍の独立大統領旅団、国家親衛隊の第17独立旅団といったウクライナ側の守備隊は、半包囲されるおそれが出ている。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は22日の作戦状況評価で「ロシア軍はベリカ・ノボシルカの東側に迂回すると同時に、南側からも圧力を強めて、ウクライナ防衛軍をこの集落から撤退させようとしている可能性がある」と分析し、それに成功すればロシア軍は「ドネツク州の南西端に向けてさらに進撃することが可能になる」と続けている。パーペチュアは「大局的に見れば、ベリカ・ノボシルカ町を失うこと自体はそれほど大きな災難ではない。それはただひとつの町にすぎない」としたうえで、「真の災難は、ロシア軍が防御線を側面から、防御線と平行に攻撃していることだ」と警告している。ロシア軍はベリカ・ノボシルカの要塞陣地を迂回できるなら、同様の機動を東部のほかの方面でも行えるかもしれない。不吉なことに、ウクライナ軍にはこの方面でロシア軍の侵入を阻止するための予備部隊がおそらくあまりない。パーペチュアは、ウクライナ軍はこれまで、ベリカ・ノボシルカ方面の防御が固く、攻撃しづらいからこそ、一帯の兵力を抑えてほかの方面に回すことができていたが、「それは終わった」と指摘し、「ほかの方面を犠牲にして、いますぐここを守るべきだ」と説いている。https://news.yahoo.co.jp/articles/1a4210a943e889b77eee6c0625fed5b4ed6bb2ac2024/11/25 19:08:411すべて|最新の50件
【日本生命】フジテレビCMを見直し トラブルへの社員関与報道で 19日から「千鳥の鬼レンチャン」と「Mr.サンデー」の2番組について、ACジャパンに差し替えニュース速報+319707.62025/01/18 16:36:27
「ベリカ・ノボシルカ方面から伝わってくる知らせはとても悪い」とOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのアンドルー・パーペチュアは警鐘を鳴らす。
「ごまかすことはできない。この方面は危機的な状況に達していて、早急に介入する必要がある」
ブフレダルは2年にわたりドネツク州南部のウクライナ軍の防御線を支え、守備隊の陸軍第72独立機械化旅団がロシア軍による度重なる攻撃を撃退し続けていた。
だが、ウクライナ軍の司令部は第72機械化旅団に大規模な増援を一度も送らず、8月に始めたロシア西部クルスク州侵攻のような大胆でリスクの高い作戦に予備兵力をつぎ込んだ。
そのためロシア軍は第72機械化旅団を徐々に損耗させることができ、9月末、数少なくなっていた残存部隊をついにブフレダルから撤退させた。
この撤退によって、ドネツク州南部のウクライナ軍の前線は瓦解してくことになった。ウクライナ軍は二次陣地に後退し、事実上、ドネツク州の250平方km以上の土地をロシア側に明け渡した。
ウクライナ軍は精強な部隊の多くがなおクルスク州に張り付けられていて、ドネツク州の前線を安定させるのに苦労している。
先週、ロシア軍の強襲グループはベリカ・ノボシルカ方面で、追加装甲を施した砲牽引車やいわゆる「亀戦車」など異様な車両群に乗り込んで突撃を仕掛け、ウクライナ軍のドローン(無人機)に群がられて徹底的に破壊されている。車両は第131自動車化狙撃連隊か第37自動車化狙撃旅団、第40海軍歩兵旅団の所属だったとみられる。
しかし、ロシア軍のほかの強襲グループはベリカ・ノボシルカを迂回する機動を行い、町の東側に進撃することに成功した。
パーペチュアは「ベリカ・ノボシルカ自体には非常に優れた防御があるはずだけど、その防御は北や東からでなく南からの攻撃を阻止するためのものだ」と指摘している。
領土防衛軍の第48独立強襲大隊、陸軍の独立大統領旅団、国家親衛隊の第17独立旅団といったウクライナ側の守備隊は、半包囲されるおそれが出ている。
ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は22日の作戦状況評価で「ロシア軍はベリカ・ノボシルカの東側に迂回すると同時に、南側からも圧力を強めて、ウクライナ防衛軍をこの集落から撤退させようとしている可能性がある」と分析し、それに成功すればロシア軍は「ドネツク州の南西端に向けてさらに進撃することが可能になる」と続けている。
パーペチュアは「大局的に見れば、ベリカ・ノボシルカ町を失うこと自体はそれほど大きな災難ではない。それはただひとつの町にすぎない」としたうえで、「真の災難は、ロシア軍が防御線を側面から、防御線と平行に攻撃していることだ」と警告している。
ロシア軍はベリカ・ノボシルカの要塞陣地を迂回できるなら、同様の機動を東部のほかの方面でも行えるかもしれない。
不吉なことに、ウクライナ軍にはこの方面でロシア軍の侵入を阻止するための予備部隊がおそらくあまりない。
パーペチュアは、ウクライナ軍はこれまで、ベリカ・ノボシルカ方面の防御が固く、攻撃しづらいからこそ、一帯の兵力を抑えてほかの方面に回すことができていたが、「それは終わった」と指摘し、「ほかの方面を犠牲にして、いますぐここを守るべきだ」と説いている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a4210a943e889b77eee6c0625fed5b4ed6bb2ac