インフルエンサーでもある作家のジェレミー・シガルは、「USA」とプリントされたタンクトップを着用し、刑務所で彫ったタトゥーのある筋肉隆々の腕を誇示していた。シガルは、健康面と私生活の両方で、自信を持って「ナチュラル」であると私に話した。「私のクレジットスコアの高さは抜群です」と、シガルは言った。彼は、マーケティングとリーダーシップに関する本を12冊執筆している。その後、私はシガルの最新作をネットで調べた。その本には『Simp to Pimp: 10 Steps to Fix Why She’s Not Banging You(都合のいい男からモテ男へ:彼女が寝てくれない理由を解決する10のステップ)』(未邦訳)というタイトルが付けられ、AIが共著者として記載されている。
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番組の途中ですが転載は禁止です
odZ81
ということはお分かりですよね?
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IMAqN
私がラスベガスで目にしたものは、おそらくスポーツの未来ではなかった。そうではなく、シリコンバレーのバイオハッカーや、オルタナ右翼のルックスマックス(自身の外見を徹底的に高める活動や概念)信者、「MAHA(Make America Healthy Again=米国を再び健康に)」推進派、そして長寿に取り憑かれている科学者たちが、それぞれのイメージで現実を再構築しようと競い合っている、現在の私たちの状況を完璧に要約して表すものだった。彼らにとってエンハンスト・ゲームズは、医療の進歩が人類を新たな高みへと押し上げ、決して老いる必要のない未来を垣間見せるものだった。
デソウザは私に、以前にティールから紹介された独バイオテック界の億万長者、クリスチャン・アンガーマイヤーが、エンハンストに参画する予定であると話した。アンガーマイヤーは自分の会社アタイ・ライフ・サイエンシズ(Atai Life Sciences)を通じ、幻覚剤(サイケデリックス)の臨床試験に対する資金提供を続けており、この薬をうつ病や不安症の治療法として医療の主流に導入するのを支援している。アンガーマイヤーは、ステロイドについても同様のことを行なう機会を見つけたと話す。自分が本当に望んでいるのは医療を再定義することであると、アンガーマイヤーは私に語った。医療の焦点はすでに、病気の治療から予防へと変わっている。人々の健康を積極的に増進することが、まさに次の論理的なステップであると、アンガーマイヤーは言う。
ほぼ新記録なしに終わった
ドーピングOK競技会
本当の目的は薬の宣伝
パフォーマンス向上薬の使用を推奨する初の競技会「エンハンスト・ゲームズ」が、2026年5月に米ラスベガスで開かれた。「自分の体は自分で決める」を掲げ、薬で世界記録を塗り替えると謳っていたが、主要種目を制したのは薬を使わない選手で、新記録はほとんど出なかった。主催企業の目的であるホルモン剤やペプチドの宣伝は達成されたか。
ストステロン。メテノロン。ナンドロロン。ヒト成長ホルモンとEPO(エリスロポエチン)。メルドニウム、モダフィニル、混合アンフェタミン塩。クロミフェン、アナストロゾール、レボチロキシン、リオチロニン。パッチやカプセル、クリームや錠剤。数十人の水泳選手、短距離走選手、重量挙げ選手の血液の中を流れる、銀河全体の星々のように多種多様なステロイド、代謝調節剤、合成ホルモン。そして、世界記録を塗り替え、超人類時代の先駆者となるかもしれないアスリートたちが獲得を目指す、数百万ドルの賞金——。
5月24日(日)、米ラスベガスのカジノの駐車場に5000万ドルの費用をかけて建てられた競技場で、私はリバタリアン(自由至上主義)的な思考実験が現実となるのを目の当たりにした。初開催となった「エンハンスト・ゲームズ(Enhanced Games)」は、参加者によるパフォーマンス向上薬の使用が推奨される初のスポーツ競技会だった。創設者たちは、古くさいスポーツ界の常識に挑み、誰もがより良く、より長く生きられる世界の構築を支援していると述べている。批判派は、このイベントは恥ずべきものであり、危険な薬物の使用を美化し、人命を危険にさらしていると指摘する。
会場はコンパクトに設計されており、明るい青の彩色で飾り立てられていた。片側には6レーンの100メートルトラック、反対側には4レーンのオリンピック規格プール、正面には重量挙げのプラットフォームとステージが設けられていた。背景には、そびえ立つトランプ・ホテルの黄金色のファサードが見えた。その光景はまるで典型的な演出のNFLの試合のようであり、過剰に大きな音で音楽が鳴り響き、大型スクリーンには観客を盛り上げるための映像が映し出されていた。「フレックスカム(筋肉や力こぶを披露してくれる人を映すカメラ)」に映った筋肉自慢の観客たちは、ここぞとばかりに自分の上腕二頭筋を披露した。競技の合間には、このイベントの主催者であるエンハンスト(Enhanced)が販売する、一連のパフォーマンス向上製品の広告が次々に映し出された。細胞のエネルギーと肌の弾力をサポートするという注射用ペプチドや、「Stronger(ストロンガー)」や「Longer(ロンガー)」といった名前の日常用サプリメントパウダーなどである。